中学生の家庭学習

子どもの成績が悪いのは母親のせい?
塾講師が見た責めなくていい理由と親の関わり方

藤井りょうこ

2人の子どもを育てた経験と、元塾講師・大手学習塾勤務で培った知識を活かして情報発信中。 のべ300人以上を個別指導し、わが子2人も偏差値60台の都立高校に合格。 がんばりすぎずに成果を出す、親子の勉強サポート術をお届けします。

「子どもの成績が悪いのは、私の関わり方が悪かったから?」

テストの点数が下がったり、提出物が出せなかったり、塾の面談で厳しい話をされたりすると、母親はつい自分を責めてしまうことがあります。

でも、塾で300人以上の親子を見てきた経験から言うと、成績が上がらない理由が「母親のせい」だけだったケースは、ほとんどありません

実際、塾で見てきた子どもたちも、成績が伸びない背景はさまざまでした。
提出物の管理が苦手な子、部活で疲れ切っている子、勉強のやり方がわからないまま時間だけ過ぎている子、親に言われるほど動けなくなる子もいました。

ただし、親の関わり方を少し変えたことで、子どもの行動が変わったケースはたくさんあります。

この記事では、「母親が自分を責めなくていい理由」と、家庭で無理なくできる関わり方を、塾講師としての経験と母としての実感をもとにお伝えします。

この記事でわかること

  • 成績がふるわないとき、母親が“自分のせい”と感じやすい理由
  • 成績不振の背景にある、生活・気持ち・環境の影響
  • 「やらせる」より効果があった、塾講師が実践した関わり方
  • 勉強に向かえない子に効く“整える関わり方”の具体例
  • 思うように改善しない時期との向き合い方と、成長とともに整う可能性

子どもの成績が悪いのは本当に母親のせい?

子どもの成績がふるわないと、
「私の関わり方が悪かったのかな…」と感じてしまう時期があるかもしれません。

特に中学生になると点数や順位が数字ではっきり返ってきますし、
塾や学校でも厳しい言葉をかけられることがあります。

面談で「このままだと厳しいかも」と言われると、
先生が責めるつもりじゃなくても胸に刺さってしまいますよね。

でも、中学生は心も生活も大きく揺れやすい時期。
成績が上がらない理由は、母親だけの責任と決めつけることはできません

「母親のせい」と感じてしまうのは、それだけ子どもを見てきたから

子どもの成績が悪いと、母親はどうしても自分の関わり方を振り返ってしまいます。

「もっと早く勉強を見てあげればよかった」
「スマホをもっと制限すればよかった」
「小学生のうちに学習習慣をつけておけばよかった」

そんなふうに考えてしまうのは、それだけ子どものことを見てきたからだと思います。

でも、成績はひとつの原因だけで決まるものではありません。
本人の性格、生活リズム、学校生活、友人関係、部活、思春期の気持ちの波など、いろいろな要素が重なって表に出てきます。

だからまず、「全部私のせい」と背負いすぎなくて大丈夫です。

大切なのは、過去の関わり方を責めることではなく、今の子どもにとって何が詰まりやすいのかを一緒に見つけていくことです。

成績が悪い中学生に多い「本当の原因」

たとえば、このような理由が考えられます。

① 生活リズムの乱れが影響している

夜更かしや朝の寝坊、提出物の遅れは、勉強以前に「生活のズレ」が背景にある場合も多いです。

生活が整うと、勉強への集中も自然と戻っていくことがあります。

② 思春期の気持ちの波が大きい

やる気が出ない、イライラしてしまう、落ち込みやすい…。

思春期の子どもは気持ちの揺れが大きく、勉強に向かえない時期が続くこともあります。
これは本人が悪いわけでも、母親の関わりのせいでもありません。

③ 家庭や学校の環境の変化が影響することも

部活の忙しさ、友人関係、親の仕事の変化など、
表に見えないストレスが積み重なっているケースもあります。

何かひとつの理由だけで「成績が悪い」と判断できないことのほうが多いのです

④ 勉強のやり方がわからないまま止まっている

「勉強しなさい」と言われても、何から始めればいいのかわからない子もいます。

特に中学生になると、英語や数学は前の単元がわからないまま進んでしまうことがあり、本人もどこでつまずいたのか説明できないケースがあります。

この場合、必要なのは気合いではなく、「どこから戻るか」を一緒に整理することです。

親が全部背負わなくていい。必要な部分だけ支えれば十分

子どもの成績が落ちると、
「もっと関わるべきだったのかな」と焦る気持ちが出ることがあるかもしれません。

でも、すべてを完璧に支える必要はなく、
その子が特に苦手な部分だけサポートするスタイルでも生活が整いやすくなることがあります。

ここでは現実的にできるサポートを整理しています。

苦手なところだけ「部分的に手を貸す」で十分なこともある

子どもがつまずきやすいポイントはそれぞれ違います。

たとえば…

  • 文房具やノートがすぐ無くなる → 予備を多めに置いておく
  • 提出期限を覚えられない → カレンダーや一覧表で一緒に整理
  • 行事・検定申込みなどネットでの作業 → 主に親が行う
  • 忘れ物が多い → 声をかける・リビングの見える場所に置いておく

すべてを親が背負う必要はなくて、
“この部分は苦手だろうな”というところだけ手を貸すだけでも十分なことがあります。

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勉強は教えるより入りやすい状態に整えるほうがうまくいくことがある

思春期の子は、親から勉強を教えられることを嫌がる時期があります。
なので、無理に教えようとする必要はなく、

  • 丸つけだけ手伝う
  • 提出物の漏れをチェックする
  • わかりやすい解説動画を探しておく
  • 子どもが望めば塾の体験に一緒に行く
  • 教材は“できたらラッキー”くらいで数冊置いておく

など、“入り口を整えるサポート”のほうがうまくいくケースが多いです。

「これならできそう」という教材を一緒に見て選んで、
押しつけずにそっと置いておくだけでも十分。

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改善しない時期があっても、親のせいとは限らない

どれだけ工夫しても行動が変わらない時期はあります。
それは親のせいではなく、子どもの“波”が大きいだけかもしれません。

うちの息子も、ゲーム・昼夜逆転・提出物の山…
改善の気配がない時期が長く続きました。

でも成長すると少しずつ、

  • 必要な日は自分で調整する
  • 寝る時間を逆算する
  • 「まずいな」と思った日だけ行動を変える

という力が自然と身についていきました。

“いま出来ないこと”が“ずっと出来ない”わけではない、
そんなふうに感じています。

▷具体的な支え方はこちらにまとめています。

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まとめ|母親のせいだと思わなくて大丈夫。必要な部分だけ支えれば十分

子どもの成績に不安を感じてしまうのは、
親としてとても自然な感情だと思います。

でも、その気持ちをずっと抱え込む必要はありません。
子どもには子どものペースがあり、
親は「必要なところだけ」関わる形でも十分支えになることがあります。

この記事で伝えたかったことをまとめました。

【まとめ】

  • 成績がふるわない原因は、親の関わりだけで説明できないことが多い
  • 母親が不安を感じてしまうのは自然なことで、責める必要はない
  • 必要な部分だけサポートする“無理のない関わり”が子どもの安心につながる
  • 勉強は“教える”よりも“整える”サポートが役立つ場面がある
  • 改善に時間がかかっても大丈夫。成長とともに整っていくことがある

完璧なサポートではなく、
今の生活の中でできることを少しずつ。

その積み重ねが、
子どもにとっての安心につながっていくのではないかと思います。

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