中学生の家庭学習

2学期の始まりがラクになる!夏休み終盤の過ごし方&学年別アドバイス

うちの子、夏休みは夜ふかしして昼まで寝てばっかり
2学期が始まったらちゃんと中学に通えるのか不安…

夏休みの終わりって、宿題に追われたり、生活リズムが乱れていたりで、親としても落ち着かない時期ですよね。

でも、2学期は中学生にとってとても大事な学期
特に始まり方で、その後の流れが大きく変わってくることもあります。

今回は、塾講師として中学生を見てきた経験と、自分の子どもたちの中学生活をふり返りながら、今2学期のスタートに向けた準備についてまとめました。

夏休みの終盤にやっておきたいことや、2学期が始まってからの注意点を【学年別】に整理してあります。

「うちも同じだった!」と感じてもらえるような、ちょっとした工夫やサポートのヒントをお届けします。

なぜ「2学期のスタート」が大切なの?

夏休み明けの2学期は、どの学年にとっても学習・生活の両面でとても重要な時期です。

ところが実際には、生活リズムの乱れ宿題のラストスパート暑さによる体力の低下など、スタート時点でバテている子が多いのも事実。

最初の1週間ほどは「眠い・疲れる・暑い」のトリプルパンチで、勉強どころではないことも…。

それでも学校生活は動き出します。
小テストや行事の準備、部活の本格化などで、あっという間に忙しい日々が始まってしまうのです。

だからこそ、始まる前に少しでも“整えておく”ことが、2学期をラクにするカギになります。

2学期前にやっておきたい準備5選(全学年共通)

夏休みの終盤、ちょっとしたことを意識するだけで、2学期のスタートがグッとラクになります。

全部を完璧にやる必要はありませんが、どれか一つでもできれば、子どもの「余裕」と「切り替え」が変わってきますよ!

宿題は早めに終わらせて“心の余裕”をつくる

毎年のことですが、夏休みの最後の数日で宿題を詰めこむのは、子どもにとっても親にとってもかなりの負担です。

「終わらない…」と焦る気持ちのまま新学期を迎えると、最初の小テストにも影響が出たり、気持ちが切り替えにくくなったりします。

できるだけ数日前には宿題を終え、2学期の準備に気持ちを向けられる時間をとっておくことが理想的です。

あくまで理想だから、なかなかうまくはいかないけど
少しでも早めに終わらせられるといいな

英語・数学だけでも軽く予習しておく

2学期は教科書の内容も難しくなり、本格的な学力差が出やすくなってきます。

中1や中2なら「なんとなく理解していた」内容が、積み上げ式の単元に入ることで一気にわからなくなることも。

完璧な予習までは必要ありませんが、教科書を見て1単元だけ目を通す・動画でポイントをチェックするなど、軽い予習が効果的です。

英検・模試を受ける予定があるなら、今から対策を始める

特に中3では、2学期に英検・Vもぎ・高校見学といったイベントが集中します。

中1・中2でも英検を受ける予定がある場合は、問題集や過去問を手元に用意し、少しずつ取り組み始めるのがおすすめ。

「始まってからやろう」では時間が取れず、あっという間に本番を迎えてしまうこともあります。

▷Vもぎについてはこちらの記事に詳しく書いてあります

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生活リズムを少しずつ“朝型”に戻しておく

夏休みの間、夜更かしや朝寝坊の習慣がついてしまう子は多いです。

一気に戻そうとせず、起床時間・就寝時間を15分ずつ早めていくのがおすすめです。

特に朝起きたらカーテンを開けて光を浴びる・朝食をしっかり食べるなど、「朝のルーティン」を意識すると、リズムが整いやすくなりますよ。

学用品・持ち物・提出物のチェック

うっかり忘れがちなのが、体育着・上履き・道具箱・ノートの残量などのチェック

最終日にバタバタするのを避けるためにも、数日前に一度ランドセルや部活のバッグの中身を総点検しておくと安心です。

▷忘れ物対策はこちらの記事をどうぞ

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2学期が始まったら注意したいこと3つ

2学期が始まると、学校生活は一気にスピードアップします。

その中で子どもが無理をしすぎたり、気づかないうちに疲れをためてしまったりすることも。

ここでは、そんな時期だからこそ意識したい親の関わり方を3つに絞ってご紹介します。

最初の1週間は“慣れるための期間”と考える

この時期は、体も心も夏休みモードから切り替わっていく途中です。

「なんとなくだるそう」「疲れて帰ってくるだけで精一杯」
そんな状態も、むしろ普通です。

ここで無理にペースアップさせるより、“慣れるまで見守る”スタンスの方が結果的に安定しやすいです。

行事や部活で忙殺されて“勉強がおろそか”になりがち

2学期は文化祭・体育祭・合唱コンなどの行事も盛りだくさん。

部活も、中3が引退して中1・中2が中心になるため、一気に忙しくなる子も多いです。

親としては「大丈夫かな?」と心配にもなりますが、ペースが乱れていないかをそっと見守る+声かけでサポートを。

▷中学生の疲れに関してはこちらの記事をどうぞ

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家では“整える場所”でOK!追い詰めすぎない

2学期は、学校での疲れがたまりやすく、家でピリピリしてしまうことも。

つい「勉強は?」「宿題は?」と急かしたくなるかもしれませんが、まずは落ち着ける時間や空気をつくるのも大切です。

学年別|親が意識したいサポートの視点

2学期はどの学年にとっても大切な時期ですが、その「大切さ」の内容は学年によって異なります。

子どもたちの置かれている状況や成長段階に合わせて、親が意識しておきたいサポートのポイントを整理してみました。

中3|焦る気持ちとの付き合い方がカギ

受験がいよいよ本格化し、周囲の空気も一変する2学期。

V模擬・高校見学・三者面談など、これまでにない“受験スケジュール”が押し寄せてきます。

親も不安や焦りが出てくる時期ですが、伴走者として落ち着いて支える姿勢が何より重要です。

焦って詰め込むより、「目の前のことをコツコツと」を一緒に意識できるといいですね。

▷焦りを感じたときこそ戦略の見直しが必要

中3の夏、もう手遅れ?志望校との距離と内申を見直す“親の立て直し戦略”

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中2|“楽しい時期”に流されすぎない工夫を

中学生活にも慣れ、行事・部活・交友関係も充実する2学期。

そのぶん、どうしても勉強への意識が薄れがちになります。

ここでは、高校の学園祭に行ってみる・先輩の受験の話をしてみるなど、自然に“受験を意識するきっかけ”を作ることが効果的です。

▷中2の習慣づくり記事はこちら

【中2の夏休み】“勉強しない子”に親ができた5つの習慣サポート術

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中1|2学期が“中学生としての本番”の始まり

2学期は、学習内容も難しくなり、テストも中間・期末と2回あるなど、本格的な“中学生の生活”がスタートします。

1学期の成績が良かった子ほど油断しがちですが、ここでつまずくと後が大変です。

「つまずきポイントがないか」「教科書の内容についていけているか」を親子で一度見直してみましょう。

まとめ|“整える”ことを最優先にしたスタートを

登校する子どもを見守る母親

2学期は、1年の中でも行事・勉強ともに負荷が大きく、生活が一気に動き出します。

でもだからこそ、慌てず焦らず、“整える”ことを優先にしたスタートがとても大切です。

心と体を整えること、生活リズムを取り戻すこと、気持ちよく2学期に入れるようサポートすること──

どれも派手ではないけれど、後でじわじわ効いてくる、そんなサポートをぜひ意識してみてくださいね。

▷成績がなかなか伸びないとき、親はどう関わればいいのかを、
 塾講師&母の視点からまとめたシリーズです。気になるテーマから読んでみてくださいね。

  1. 成績が悪い中学生に、親が“やるべきこと”と“やらなくていいこと”
  2. 中学生の成績が悪い…それでも将来うまくいく子の共通点
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ryoko221

家事・育児の効率化をテーマに、暮らしをラクにするアイデアを発信中。 主婦ライターとして教育・子育て分野でも執筆しており、実体験にもとづいたレビューが得意です。