中学2年の冬休みって短いし、部活や帰省なんかもあって忙しい。
「何を勉強すればいいの?」と悩むご家庭がとても多いです。
でも実は、この時期は
中3につながる“0学期”の入り口。
うちの子の保護者会のときも、担任の先生が
「中2の3学期から受験は始まっています」って言ってた
受験って言われるとなんだか焦る気持ちになっちゃいますよね
でも「何をすればいいか」がわかると気持ちがラクになりますよ
中2の冬休みは、
たくさんやるより必要なところだけピンポイントで整えるのが大事。
今回は、塾講師&母として
「やっておいてよかった!」
と感じた冬休みの勉強と、親ができたサポートをまとめてお話しします。
▷冬休みの過ごし方で迷っている方へ、冬期講習をどうするか迷ったときの判断ポイントをまとめています
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冬期講習、うちは受ける?受けない?|塾講師ママが本音で語る“やらない選択”と家庭でできる冬の勉強
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この記事でわかること
- 中2の冬休みが“受験準備の始まり”と言われる理由
- 冬休みに優先すべき勉強(数学・英語の具体ポイント)
- 1日30分でも“受験につながる勉強のやり方”
- 親がやってよかったサポート
- 冬休み後に伸びる子の特徴
中2の冬休みが受験準備のスタートと言われる理由【0学期の始まり】
最近では「中2の3学期=中3の0学期」と言われることが増えています。
理由はシンプルで、
- 中2の学年末以降は、内容が一気に“中3レベル”に近づく
- 内申点は中3の1〜2学期が特に重要
- 2学期の苦手を冬に放置すると、中3で一気に苦しくなる
つまり冬休みは、中3で伸びる子”になるための準備期間。
短くても、ここで“整える”だけで3学期のスタートが変わってきます!
中2の冬休みに優先すべき勉強【数学の苦手つぶし】
中2の数学は、ここをつまずくと受験本番までずっと尾を引いてしまいます。
だから冬休みは「広く浅く」ではなく、最低限のところだけ確実にしておきましょう。
① 毎日5分の計算練習(最優先!)
計算力は本当にすべての土台。
計算が遅い・不安定=他の単元が全部解けなくなります。
- 5分でOK
- 計算ドリル1ページでもOK
- 毎日つづけると3学期の小テストが急に楽になる
【冬休み=リズムを崩さない期間】でもあります。
② 最重要:一次関数を冬休みに固める!
中2数学の最大の山場が 一次関数。
ここができていないと中3の関数で大きく苦労します。
チェックポイントはこの5つ。
- y=ax+b の意味(a=傾き、b=切片)
- 傾き・切片からグラフが書ける
- グラフから傾き・切片を読み取れる
- 点1つ+傾き(または切片)で式が作れる
- 2点から一次関数の式を求められる
ここで「ん?」と思った項目があるなら、冬休みにやるのはまずこれ!
一次関数は“できないと受験で困る”代表単元なので、
冬休みはここを優先的に見直すと効果が大きいです。
③ 図形は“合同”だけできればOK
ここは今のところ最小限で大丈夫。
- 三角形の合同条件
- 簡単な合同の証明
基礎の型だけ冬に確認しておけばOKです。
中2の冬休みにやる英語の勉強【2学期の重要単元を総復習】
ここが曖昧な子は冬に立て直すと効果が出やすいです。
① 冬に復習してほしい重要単元
- 不定詞(習った範囲だけでOK)
- 動名詞(形+使い方)
- 助動詞(意味・使い方・書き換え)
- 比較(同じ/より/一番)
このあたりは中3でもずっと使う基礎なので、曖昧なままだと次の単元が理解できません。
② 点数が低い子は“中1のやり直し”が最短距離
英語は土台がグラついてると、中2の内容は絶対に入らない。
もし基本的な部分があやしいなら復習がおすすめです。
- be動詞
- 一般動詞
- 三単現
- 疑問文・否定文
このあたりをサッとやり直すだけで受験の始まりが楽になるはず。
「苦手の原因が“実は中1”だった」という子、塾でもすごく多いです。
▷中2の英語の重要ポイント(助動詞・接続詞)をまとめた記事はこちら
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短い冬休みでも効果を出す勉強法【毎日30〜60分でOK】!
長時間やらなくてOK。
むしろ冬休みは生活リズムが乱れがちなので、短く・毎日触れることのほうが効果が出ます。
- 部活
- 友だち
- 帰省
- 年末年始イベント
「遊ぶときは全力で遊ぶ」「勉強は短時間でも続ける」このメリハリが大事。
数学の計算5分+英単語5分だけでも中3の伸びが違ってきます!
▷もし“勉強の始め方”でつまずいているなら、まずはここから整えるのが近道。
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中2からでも間に合う!勉強習慣がゼロの子に効いた3つの復習ステップ
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中2の冬休みに親ができるサポート【やる気より“環境づくり”】
- 子どもと一緒に“苦手リスト”を作る
- リビングに貼って、できたら1つずつ消す
- わからないところはYouTube動画や参考書を探してあげる
- 親は教えなくてOK。環境を整えるだけで十分
- 塾に丸投げすると「やらされ勉強」になりがちなので注意
やる気がないように見えても、子どもは「どうすればいいかわからない」だけのことが多いです。
ちょっとだけ手助けしてあげれば、動けるようになる子も少なくないですよ。
▷おすすめの問題集は、こちらの記事でレベル別にわかりやすくまとめています(冬休みの復習範囲を決めるときの参考にどうぞ)
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【中学生の家庭学習】レベル別おすすめ問題集と効果的な使い方ガイド
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まとめ|中2冬休みは“苦手1つ減らす”だけで中3が変わる
【冬休みにやること】
- 計算を毎日5分(勉強リズムづくり)
- 一次関数の基礎を確認(5つのポイントができるかチェック)
- 図形は“合同”だけ最低限おさえる
- 英語は不定詞・動名詞・助動詞・比較のうち苦手部分だけ復習
- 点数が低い子は中1の基礎に戻るのもアリ
【親ができること】
- 苦手リストを一緒に作って“見える化”
- わからない所は教材や動画で補助
- 「やる気」より“やりやすい環境”づくりを意識
冬休みは短いので、全部完璧にしようとしなくて大丈夫です。
やるべきは、中2の2学期でつまずいたところを1つでも減らすこと。
それだけで、【中3の1学期=本格的な受験準備】がグッとスムーズになります。。
“0学期”のスタートとして、できる範囲でコツコツやっていきましょう。