「うちの子、なんでこんなに成績悪いの?」
「もしかして頭悪いんじゃ…」
中学生の親なら、一度はそんなふうに不安になったことがあるんじゃないでしょうか。
でも、成績が悪いからといって「頭が悪い」と決めつけていませんか?

うちの子は頭が悪いって思ってたんだけど、違うの?
子どもをよく観察すると、生活習慣だったり、勉強のやり方だったり、メンタルの問題だったりすることがわかりました。
ここでは、塾で見てきた生徒や、わが子の経験もふまえて「成績が悪い子に多い特徴」を7つにまとめました。
「うちの子のことかも…」と思ったら、親ができるサポートのヒントにしてみてください。

特徴① 睡眠不足で授業に集中できない
しょうがないとも思いますが、夜ふかししてる子、多いんです。
夜中までスマホやゲーム、アニメに夢中。
朝はもちろん起きられない。授業で頭に入るわけないですよね。
眠そうにしてる子もいれば、「イライラしてる」「全く集中できない」「言ったことをすぐ忘れる」なんてパターンもあります。
普段の様子と差がある場合、「あぁ、今日この子は寝不足かもしれない」と分かります。
実際に昨夜の様子を聞くと「夜遅くまで友達とLINE通話」「アニメ見てて寝るのが遅くなった」「家族でスーパー銭湯に行って帰宅が深夜」なんて理由も。
こういう日常の積み重ねがそのまま勉強に響きます。

早く寝なさい!って言っても寝ないから困っちゃう
特徴② 忘れ物・提出物が多い

成績が悪い子は、たいてい忘れ物や提出物でもつまずいてます。
そうなると、勉強以前の問題なんですよね。
「宿題やったけど家に忘れた」「プリントなくしました」…正直よく聞きます。
しかも毎回のように繰り返す。
うちでは、学校の物をリビングや玄関近くに置く場所を決めてました。
子ども部屋にしまうと忘れるので、出入りのとき必ず目につく場所に。
成績が良くても物をなくす子は一定数いて、そういう子にはファイルを何冊か用意して「大事なものは必ずここへ!」みたいな感じで仕組みをつくるのが効果的です。
▷忘れ物を減らす工夫については、こちらで具体的に紹介しています
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中学生の忘れ物にイライラ…怒らずに減らす!親の工夫5選
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▷提出物を出せない子へのサポート方法はこちら
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特徴③ 勉強はテスト前だけ
「普段はやらない、テスト前にドーン!」タイプ。
塾でもめちゃくちゃ多いです。
正直、このタイプは点数が安定しません。
テスト範囲ってそれなりに広いから、数日でどうにかできるものじゃない。
直前に一気にやってそこそこ点が取れる子もいますけど、それは普段から授業をちゃんと聞いてたり、基礎を理解してたりする子。
毎日まったくやらずに「直前だけ」で乗り切れる子は、ほぼいません。
▷「勉強が手遅れかも?」と感じたときの対処法はこちらでまとめています
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中2からの逆転は可能?手遅れかも…と感じた時に読む親のサポート術
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特徴④ 授業を「聞いただけ」で終わっている

「授業でわかった気になる」パターン。
ノートはきれいに書いてるけど、テストになると解けない。
「理解した=できる」と思っていても。確認テストをすると、頭に入っていなかったことがすぐ分かります。
結局「聞いた」だけでは定着しない。
アウトプット(問題演習や小テスト)がないと、点数は取れにくいんです。
▷勉強習慣がゼロの子に取り入れたい生活習慣はこちら
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【保存版】中学生の自宅学習スケジュール|生活習慣から整える“勉強時間の作り方”
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特徴⑤ すぐ諦める・自信がない
「どうせ無理」「できないからやらない」。
よく聞くフレーズです。
こういう子は、ちょっと難しい問題にぶつかると手が止まります。
誰でも、できないものに取り組むのは嫌ですよね。
まず「やれるもの」と「やれないもの」に分けちゃいましょう!
やれるもの…英単語や漢字を覚える・基本的な計算問題・理社の用語を覚える
これらは、時間さえかければできるものです。
まずは、ここにしっかり取り組み、できるようにしていきます。
成果も出やすいので、達成感も味わえるはず。
やれないもの…英語の長文読解など難しいもの・数学の応用問題・理科実験レポートや社会の調べ学習など
これらは、頑張ってもできないものもあるし、時間もかかります。
答えを写したり、ネットで親が調べてあげて手助けをしてあげたりして、あまり時間をかけないようにしましょう。
勉強も闇雲にやるのではなく効率が大事です。
▷子どもの理解度に合った問題集をやることで自信がついてきます
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特徴⑥ 楽しいことにすぐ流される

部活、ゲーム、スマホ、友達…。
昔と違い、今の中学生は誘惑だらけで可哀想な面もあります。
「勉強しなきゃ」と分かってても、目の前の楽しみに流される子は本当に多いです。
でも、それは大人のわたしたちも一緒。

「ダメ」って言ってもなかなか聞かないよね…
禁止ルールを厳しくしても、隠れてやるだけで逆効果。
現場で伸びていく子は「折り合いをつけられる子」。
例えば「このページやったらゲームOK」みたいなルールを家庭と子どもで決めると、勉強も遊びも続けやすくなります。
▷テスト前にやる気が出ない子への環境づくりの工夫はこちら
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特徴⑦ 発達障害かも?と気になってしまう
「成績が悪いのは発達障害じゃないか」と心配する親御さんも多いです。
私も子どもが「気になるから病院に行きたい」と言ったので、一緒に心療内科に行ったことがあります。
先生からは「お子さんの特性を知って、より生きやすくしていくこと」が大事と言われました。
どのような診断が出るかにもよりますが「この子はここが苦手だから、こう工夫しよう」と考えるのが現実的だと感じます。
塾で教えている時も「性格の特性」や「物事への向き合い方」によってつまずくポイントは違うと感じていました。
親がその子の特性を理解してあげると、勉強に限らず生きやすさにつながります。
まとめ|成績が悪い中学生の特徴と親ができること

成績が悪い子は主に「生活習慣」「学習習慣」「メンタル」の3つに分けられた7つの特徴があります。
- 睡眠不足で授業に集中できない
- 忘れ物や提出物が多い
- テスト前だけ勉強する
- 授業を「聞いただけ」で終わっている
- すぐ諦めて自信をなくす
- ゲームやスマホなど誘惑に流されやすい
- 発達障害かも?と気になってしまう
親ができるサポートにはこれらのようなことがあります。
- 「早く寝ろ」ではなく、家庭全体で生活リズムを整える
- 学校の物は目に入りやすい場所に置き場を作る
- 毎日10分でも勉強を始めるきっかけを作る
- アウトプット(問題演習や小テスト)の機会を用意する
- 小さな達成感を積み重ねて自信を回復させる
- ゲームやスマホは「禁止」より「折り合い」を一緒に決める
- 苦手や特性を理解し、工夫してフォローする
塾で働いていると、「叱っても変わらないけど、環境ややり方を変えると改善する」という子を何人も見てきました。
親にできるのは「特徴を見極めて、できるところから整える」こと。
高校受験は“苦手と向き合う第一歩”。
無理に引っ張るより「生活を整える」「勉強の入り口をつくる」「信じて見守る」でサポートしていきましょう。
▷成績が伸び悩む中学生への対応については、こちらの記事も参考にどうぞ
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