
中学校の担任から「必ず『Vもぎ』を受けてください」って言われたんだけど、
それってホントに受けるべきなの?申込み方もよくわからないし…
中3になると塾や学校から「模試を受けましょう」と言われる機会が増えてきます。
でも実際、模試をどうやって受けるのがベストなのか、よくわからないという方も多いのでは?
この記事では、共通問題の都立高校(偏差値60前後)を目指すご家庭に向けて、実際にVもぎを受けた私の娘の体験をもとに、模試の受け方・会場の選び方・活用のポイントをお伝えします!

Vもぎを受ける目的と申し込み方法
Vもぎはなぜ受けるべきなのか、そして実際の申し込み方法について紹介します。
中3で模試を受ける理由とは?
模試を受ける目的はズバリ、「現在の実力を把握すること」と「入試本番に向けたシミュレーション」の2つです。
特に都立高校のように倍率が高く、1問で合否が分かれる入試では、模試での経験が大きな力になります。
初めて模試を受けたときは、時間配分に失敗したり、緊張で頭が真っ白になったり……。
でも、何度か受けるうちに「ペース配分」「集中力の持続」「会場の雰囲気」にも慣れていきます。
練習だからこそ、失敗できる。
これが模試の大きな価値です。
受験勉強と並行して英検にもチャレンジ
Vもぎの申し込み方法と注意点
個人で申し込む場合、申し込みは進学研究会の公式サイトから行います。
受験会場は「先着順」ではなく、各回ごとの申込期間内で受け付ける方式なので、焦らず期間内に申し込みましょう。
ただし、会場は希望通りにならない場合もあるので、申し込んだあとはマイページや受験票で、会場の確定情報を必ず確認するのが大事!
Vもぎの受験料は通常1回4,900円(税込)ですが、3回以上まとめて申し込むと1回4,500円(税込)になります。
1回あたり400円の差があるので、何度か受ける予定があるなら回数券がおすすめです。
しかも、3回分だけ買っておけば、あとから1回ずつ追加することもOK。
例:最初に3回分を購入 → 後日もう1回だけ追加購入 → 合計4回分で受験できる!
「全部で何回受けるか決めてない…」という人にも使いやすい仕組みです。
Vもぎは何回受ける?おすすめの受験回数とタイミング

Vもぎを受けるにあたって、いつから・どのくらいの頻度で受けるのがいいのか、悩む人も多いですよね。
わが家の体験をふまえて、模試の時期と内容の関係、受け方のコツをご紹介します。
模試の回数は「月1ペース+ラスト1回」がベスト!
塾では、Vもぎが“必須模試”として設定されていることが多く、私の勤める塾でも中3の9月~1月で7回ほど受験していました。
月に1〜2回のペースですね。
ただ、高校の学校説明会などと時期が重なり、スケジュールがハードで、正直「こんなに必要かな?」と思うことも。
特に9月〜11月の模試は、数学の「三平方の定理」などの未習内容がまだ模試に入っていないため、実力が正確に反映されにくい場合もあります。
そのため、12月・1月の模試が“本番に近い内容”であり特に重要。
ラストの模試は1月第2週あたりで受けておくと、結果を最終確認しやすくおすすめです。
▶おすすめの受験ペース:
- 9月〜1月の5ヶ月間で、月1回ペース(計5回)
- 入試直前の1月に必ず、仕上げとして受験
無理なく実力を測るには、このくらいのペースがちょうどよかったと感じました。
模試会場の選び方と申し込み方法の違い

模試は会場によって緊張感が変わるもの。
志望校の雰囲気を知る機会にもなるため、会場選びは意外と重要なポイントです。
塾申込はラクだけど、会場は選べない
塾経由で申し込む場合は、会場や日程を塾側が一括で管理してくれるため手続きがラクです。
ただし、会場の選択肢は限られる場合もあるので注意しましょう。
個人で申し込む場合は、希望する日程や会場を自由に選べます。
ただし受験会場は先着順ではなく、各回ごとの申込期間内で受け付けられる方式です。
焦らず、申込期間を確認して手続きを行いましょう。
模試会場は主に私立高校が使用されており、志望校の雰囲気を体感したいという目的で選ぶのもおすすめです。
ただし、休日の模試と平日の入試では交通事情が異なるため、通学経路の確認は過信しすぎないようにしましょう。
一方で、模試会場をあえて志望校とは別の場所にして、「知らない場所で受験する緊張感に慣れる」ことを重視するのもひとつの考え方。
どこで受けるかを工夫することで、より実戦的な練習になります。
志望校の雰囲気が気になる人は、見学の体験記も参考に
模試当日の持ち物・スケジュール・親のサポート
模試当日は、朝早くから始まり、昼過ぎまでかかる長丁場。
集中力が必要になるため、親のちょっとしたサポートが力になります。
スケジュールと注意点|朝早く集合、昼食はなし
Vもぎは基本的に朝8時集合・14時前ぐらいに終了というスケジュール。
昼休憩がないため、お弁当は不要ですが、途中でお腹が空いて集中力が落ちる子も多いです。
わが家では、娘にブドウ糖を持たせていました。
これは本番の入試のときにも役立ったアイテムで、「頭がシャキッとする」と本人にも好評でした。
車の送迎は禁止されている
娘の模試では、友だちと一緒に親が送迎をしていたこともありました。
ただし、会場周辺への車の乗り入れは禁止されているため、少し離れたコインパーキングに停めて、そこから徒歩で送る必要があります。
それでも、行きの電車の負担を減らせたり、帰り道にすぐ模試の見直しができたりと、送迎してよかったと感じる場面も多くありました。
「模試をがんばるのは子ども。でも、せめて行き帰りくらいは快適に」
そんな思いで、わが家なりにできる範囲のサポートを心がけていました。
Vもぎ結果の見方と志望校判定の活用法
模試を受けたら、結果をどう活かすかが超重要!
A判定にこだわりすぎず、模試をうまく活用していきましょう。
成績の推移をチェック
大切なのは1回ごとの結果ではなく 成績の推移 です。
特に10〜11月は、まだ中3の範囲がすべて終わっていないことが多く、実力が十分に反映されない時期。
12月〜1月の模試こそ、本番に近い内容になるので、その時期の判定を重視するのがおすすめです。
模試の判定は志望校選びの判断材料に
Vもぎの判定は信頼性が高いとされており、特に12月や1月の模試でA判定以上が出ていれば、合格の可能性は十分あると言われます。
逆に、最後までC判定以下だった場合は、受験校の見直しも視野に 入れたほうがいいかもしれません(特に都立一本で私立の併願がない場合)。
模試の判定は「合否そのもの」ではありませんが、冷静に進路を考えるための大切な材料です。
Vもぎ後の復習が成績アップのカギ!

模試のあと、復習が疎かになりがちですが、ここをしっかりやるかで伸びが全然違います!
作文・英作文の添削結果をどう活かす?
国語の200字作文や英語の英作文は、自分での採点が難しいため、模試で添削してもらえるのは貴重な機会です。
返却された答案では、減点ポイントや採点の観点をしっかり確認しましょう。
正答率で優先順位をつけて効率よく復習
模試の結果には、各問題の正答率が記載されています。
- 正答率50~80%以上の問題は「絶対に落とせない問題」
- 正答率5~10%未満の問題は「落としてもOK、気にしない」
正答率の低い難問を落としても気にせず、逆に正答率の高い問題は必ず取れるようにしておくのが鉄則。
高校入試では、1問のミスが合否を左右することもあるため、「落としてはいけない問題」を確実に取る意識が大切です。
模試は本番と違い、やり直しができる貴重な場。
結果を受け止め、戦略を立て直すために、しっかり活用していきましょう!
模試で見えた苦手を克服するには、日々の家庭学習がカギ
おわりに|模試は“練習試合”!判定に一喜一憂しすぎず活用を
模試はあくまで本番のための練習試合。
回数も内容も、やみくもに受ければいいわけではなく、目的を持って取り組むことで力になります。
親も、「サポートのしすぎかな?」と思うくらいでちょうどいいことも。
送迎や声かけ、答案の見直しの手伝いなど、できることを一つずつやっていくと、子どもの安心感や成長にもつながるはずです。
最後の最後まで、模試をうまく活用して、悔いのない受験につなげていきましょう!