
うちの子、塾の夏期講習に行かないって言ってるんだけど、
家で何を勉強すればいいのかわからないみたいなのよね…
「夏休み、何をさせたらいいか分からない…」と悩む保護者の方、多いですよね。
でも、夏はじっくり復習できる最大のチャンス!
特に都立高校受験を考えているなら、英語と数学を中心に“積み上げ型”でコツコツ力をつけていくことが大切です。
この記事では、中1〜中3までの学年別に、家庭でできる復習ステップを紹介します。
お子さんのレベルに合わせて「どこでつまずいてるか」を見極めるチェックリストとしても活用してくださいね。
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夏休みの生活リズムや予定の組み方はこちらの記事で

中学1年生の夏休み
中学生活にも少し慣れてきた頃。
でも1学期に「なんとなくわかったつもり」で進んできた部分があれば、夏に見直しておきたいところです。
数学と英語の“つまずきポイント”はこの時期にこそ丁寧に!
ここで差がつくと、2学期以降の伸びがグンと変わってきます。
英語の復習ステップ
ステップ1:be動詞・一般動詞の文を正しく使えるか?
- 肯定文・否定文・疑問文の違いを説明できる
- 主語によってbe動詞を使い分けられる(am, is, are)
- 一般動詞の疑問文は do / does を使うことが理解できている
ステップ2:三単現と代名詞の使い分け
- 三人称単数のときに動詞にsがつくのが分かっている
- 主語の変化に応じて代名詞(he, she, itなど)を使える
ステップ3:疑問詞を使った疑問文が作れるか
- what, who, where, when, why, how を使った文が作れる
- それに対する適切な答えが言える
できれば、家族で“ミニクイズ”形式で練習すると楽しく定着!
数学の復習ステップ
ステップ1:正負の数・文字式・方程式の基礎
- 分数・小数を含む正負の計算ができる
- 文字式と方程式の違いが理解できている
- 方程式の解き方(移項や逆算)が身についている
ここが弱い場合、小学校の計算ドリルからやり直してみよう
「計算はできてるはずなのに…」という子には、ミスの傾向を見直すのも大事!
ステップ2:文字式で式を立てる&方程式の活用
- 問題文を式にできる(たとえば「兄の年齢は弟より3歳上」→x+3)
- 作った式を方程式として解くところまでスムーズにできる
ここがニガテな子は、図に描かせると理解が進みやすい
ステップ3:方程式の応用(割合・速さ)と比例・反比例の予習
- 割合や速さの文章題で方程式を使って解けるか
- 比例・反比例のルールを知っている(導入でOK)
応用は難しければ“こういう問題があるんだ〜”程度でも大丈夫!
中学2年生の夏休み

忙しい部活や学校行事で、勉強はやや後回しになりがちな中2の夏。
だけどこの時期の復習こそ、受験モードにスムーズに入るための下地づくり。
1学期の学習内容がしっかり身についているか、チェックリストで見直してみましょう。
英語の復習ステップ
ステップ1:助動詞(can, must, will など)の使い方をマスターする
- 「can=できる」「must=〜しなければならない」「will=〜するつもり」など、意味と使い方をおさらい
- 「助動詞のあとは動詞の原形」というルールと、疑問文・否定文の形とその訳をしっかりマスター
1年の英文法があやしい場合は、そこからやり直すのもアリ!
ステップ2:because / if などの接続詞で“複文”に慣れる
- because(〜だから)・if(もし〜なら)などの接続詞の意味を復習する
- 接続詞を使って、文と文をつなげる練習をしておく
「主語+動詞+接続詞+主語+動詞」という形に慣れるのが大事
こちらの記事も参考に
ステップ3:長文読解と英作文の基礎
- 3〜5行の英文が読めて、だいたい意味がつかめる
- 自分で簡単な英文を書ける(例:自己紹介、日記、好きなもの)
音読と和訳、シャドーイングがおすすめ!
数学の復習ステップ
ステップ1:式の計算と連立方程式
- 正しく式を変形できる(分配法則・符号のルール)
- 連立方程式を加減法・代入法で解ける
苦手なら、1年の計算(文字式・方程式)に戻るのが近道!
ステップ2:文章題に式を立てる練習
- 問題文の条件から式が立てられる
- 立てた式を使ってスムーズに解ける
ここで苦戦する子が多いので、一緒に図や表を使ってみる
ステップ3:一次関数の予習&比例・反比例の復習
- xとyの関係をグラフにできるか?(比例・反比例)
- y=ax+bの式の意味がわかってきたらOK!
グラフの描き方は定着に時間がかかるので、じっくり慣れていこう
中学3年生の夏休み
いよいよ受験生として迎える夏。
焦る気持ちも出てくるけれど、大切なのは「自分の穴を見つけて、基礎をしっかり固めること」。
3年生の内容にこだわりすぎず、もし1・2年生で苦手な単元があれば、まずはそこを確実に理解しておくのがおすすめです。
英語の復習ステップ
ステップ1:受動態・現在完了の理解と演習
- be動詞+過去分詞で「〜される」形になる
- have+過去分詞で「ずっと〜している/したことがある」などの意味が出せる
be動詞と一般動詞の区別があいまいだったり、三単現のsや過去分詞でつまずくなら、まずはそこを復習しよう
ステップ2:関係代名詞の基礎
- who / which / that を使って文をつなげられる
- 主格・目的格の違いが分かるようになってきたらOK
細かい文法は後回しでも、文をつなげられることが第一歩
ステップ3:簡単な長文読解&英作文
- 英検3級レベルの文章が読める
- 条件に合わせて3文の英作文が書ける(例:好きな教科とその理由)
都立入試の英作文対策にもつながる!
数学の復習ステップ
ステップ1:多項式の乗除・因数分解・平方根の計算
- 式を展開・整理できる
- 共通因数でくくれる
- 平方根の意味と計算が分かっている
2年の式の計算ができない場合はそこから復習!
ステップ2:二次方程式と一次関数の応用
- ax²+bx+c=0の形が解ける
- 一次関数のグラフと図形(交点・面積)を使った応用問題が解ける
特にグラフの読み取りは、都立対策としても必須!
ステップ3:二次関数の予習
- y=ax² のグラフの形と性質がわかる
- グラフの頂点・軸などの基本用語に慣れておく
ここはまだ学校で習っていないこともあるので、興味を持たせるくらいでOK!
理科・社会の学習について

理社は学校や定期テストの結果を見て、抜けている単元を「読み直し→確認問題」の流れで復習するのがおすすめ。
理科は特に「計算問題」と「用語の暗記」のバランスを。
社会は「流れ(因果関係)」を意識しながら読み直すと記憶に残りやすいです!
まとめ:まずは“今どこができていないか”を見つけよう
「何をやればいいか分からない」ときは、まずお子さんの学校のテストやワークの正答率をチェックしてみて。
苦手な単元があれば、学年をさかのぼって戻るのも大事なステップ!
学年のまとめテストや「1学期の復習問題」などで実力チェックしてから、夏の計画を立ててみましょう!