
テストがもう目前なのに、うちの子、何もしてない…!
テスト直前、「何かやらなきゃ…でも、何をすればいいのかわからない」と焦っている中学生、いませんか?
この記事では、塾講師として“やる気はあるのに時間がない”という子たちをたくさん見てきた私が、実際にテスト前に効果があった勉強法を厳選してご紹介します。
特に、普段はテストでなかなか点が取れない子でも、ここだけやれば最低限の点数アップが狙える!という“カンフル剤”的な勉強法ばかり。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。

中学生のテスト勉強で親ができること
まずは、親がテスト前の子どもに対してできることを「3つ」押さえてください!
最低限これだけでOK。
3つの基本サポート
- スケジュールの声かけ:「今日は何やる?」と聞くだけでも計画意識がアップ。
- 短時間の確認役:答え合わせや口頭テストなど、5分だけでも効果あり。
- できたことを認める:「やってえらい!」の一言でやる気が続く。
「親ができるサポート」についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています
英語のテスト勉強の仕方がわからない中学生へ|短時間で点が取れるやり方

英語が苦手な中学生でも、直前にやるべきポイントを絞れば点数アップは可能です。
ここでは、特に最低限取り組むべき方法を紹介します。
- 重要文を小テスト形式で暗記
- 教科書本文を音読して記憶を強化
- ワークや問題集を繰り返し解く
① 重要文を小テスト形式で暗記
英語が苦手な子ほど、いきなり教科書本文を丸ごとやろうとすると挫折します。
だからこそ、まずはその単元で使われている“新しい文法が含まれた例文”にしぼって暗記しましょう。
重要例文を書き出す
まず、教科書の末尾やレッスンごとの最後に載っている重要英文と日本語訳を確認して、ノートや紙に書きます。
暗記する
日本語訳→英文の順で10分で覚えます。
一度に覚える例文の数はその子に合わせて調節してください。
確認テストをする
日本語訳だけ書いた紙に、英文を書くテストをします。
この繰り返しで、かなり身につきます!
② 教科書本文を音読して記憶を強化
重要例文が覚えられたら、教科書本文のチェック。
載っているQRコードから発音をチェックできるので、それを聞いて音読します。
本文を声に出して読むことで、耳・目・口をフル活用!
音読したあとに、親が日本語訳を読み上げて、子どもが英文を言えるかチェックするのもおすすめです。
③ ワークや問題集を繰り返し解く
テスト前の単語テストや文法のチェックには、なんといっても学校のワーク、または市販の教科書準拠教材をやるのがおすすめ。
できればコピーして何回もやるのがいいですよ。
問題集についてはこちらの記事に詳しく書いてあります
また、ネットからダウンロードできる無料プリントも活用しましょう。
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英語の教科書『ONE WORLD』を使っている子はもちろん、それ以外でも1学期の復習に使えるプリントです。
教育出版公式サイト > 中学校 英語 > 学習資料・指導資料 > 学習資料 > レベル別ワークシート で見つけられます。
数学が苦手な中学生向け|テスト直前に効く“基本問題”対策

数学が苦手な中学生にとって、テスト直前は「どこから手をつけていいかわからない…」という状態になりがち。
でも、今からでも点数アップを目指すなら、“あれもこれも”と手を出すのではなく、基本問題にしぼって繰り返すことが最優先です。
ここでは、最低限おさえたい勉強のポイントを紹介します。
- 基本問題だけを何度も解く
- 文章題は“超基本”にしぼる
- 図形は“わかる形に書きかえる”
① 基本問題だけを何度も解く
学校ワークや教科書の最初に出てくるような、基本の計算・図形問題だけに集中しましょう。
応用問題に手を出すより、簡単な問題を確実に取る方が点につながります。
こちらの記事も参考にどうぞ
② 文章題は“超基本”にしぼる
「割合」「速さ」「売買」などの文章題は、理解に時間がかかるため、短期間で仕上げるのは大変です。
今回は、式がすぐ立てられるような簡単な文章題に絞ってOK。
難しい問題は、思い切って飛ばすことも戦略です。
③ 図形は“わかる形に書きかえる”
平面図形でも立体でも、自分で図を描いてみることが解決のカギ。
特に立体の表面積を求める問題は、簡単でも面倒に見えることがありますが、 展開図を書いてしまえば、あとは足し算・かけ算だけで解けます。
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短時間で確認したいなら、小テスト形式のプリントが最適!
教育出版公式サイト > 中学校 数学 > 学習資料・指導資料 > 学習資料 に小テストがあります
国語の勉強方法がわからない中学生に|直前で伸びるポイントはここ
国語は直前に劇的に伸びる教科ではありませんが、やるべきポイントをおさえるだけでも失点を防ぐことができます。
- 漢字は点が取りやすい!必ずやろう
- 本文の要約で読解力を底上げ
- 古典が出るなら現代語訳だけでも完璧に
① 漢字は点が取りやすい!必ずやろう
普段の勉強ができていない子でも、範囲の漢字だけは集中して覚えれば点数につながりやすいです。
まずは書けるようにして、次に意味も確認。親が口頭で言って、子が書けるかどうかをチェックするのも効果的です。
② 本文の要約で読解力を底上げ
テスト範囲の物語文や説明文を読んだ後、「この話ってどういう内容だった?」と親が聞いて、子どもが口頭で答えるだけでも要点がつかめます。
③ 古典は現代語訳だけでも完璧に
古典は内容が理解できないと解けません。
せめて授業で扱った範囲の現代語訳を、答えられるようにしておくと点につながります。
理科の効率の良い勉強法|計算問題&図表を使った短期対策

理科は「図」「公式」「言葉の定義」など、範囲が広く感じやすいですが、直前で効率よく点を取るためには戦略が大切です。
- 図表や太字を小テスト化して徹底暗記
- 理科計算問題は特訓あるのみ!
- 図形は“わかる形に書きかえる”
① 図表や太字を小テスト化して徹底暗記
教科書やプリントに載っている図や表をコピーして、用語部分を付箋や修正テープで隠して小テストを作成。
視覚で覚えることで効率が上がります。
② 理科計算問題は特訓あるのみ!
理科の計算分野に苦手意識がある子は、問題を見ただけで「難しい、できない」と思ってしまいがち。
でも、一見むずかしそうに見える理科の計算問題も、じつはやることは「引き算」や「比」の計算だけ。
たとえば「銅の粉末4.8gを加熱したところ,完全に反応し,6.0gの酸化銅が生じた。銅と結びついた酸素の質量は何gか求めなさい」という問題。
「銅が酸素とくっついて酸化銅になったってことは、6.0gの中には銅4.8gと酸素の分が入ってるってこと。
じゃあ酸素のぶんだけ引き算すればいいよね?」
って言ってあげると、「なるほど!」ってなる子は多いです。
また、
「銅3.2gを酸化させるのに酸素が0.8g必要なら、5.2gでは何g必要か?」
という問題も、
3.2 : 0.8 = 5.2 : X
と比を立てて、内積=外積の関係で
3.2×X = 0.8×5.2 → X = 1.3g
と、意外とシンプルな計算で解けます。
実際に、理科が苦手だった中2女子の生徒も、やり方を基礎から教えることにより
「計算だけならできるかも」と手応えを感じ、
基本問題の反復で平均点以上を取ることができました!
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基本公式の確認と例題の繰り返しが大切
教育出版公式サイト > 中学校 理科 > 学習資料・指導資料 > 指導資料 > 『令和3年度版 理科計算ドリル』に超実用的な練習問題あります
③ 紛らわしい言葉はセットで覚えると効果的!
理科には似たような用語や、混同しやすい言葉がたくさんあります。
たとえば:
- 蒸発と沸騰
- 酸化と燃焼
- 電流と電圧
こうした言葉を「どう違う?」と親子でクイズ形式にするだけでも、理解が深まります。
理屈で覚える+口に出して説明するのが、理科の得点力を伸ばすコツです!
社会が覚えられない中学生向け|地図・年表で記憶に残すコツ

社会は覚えることが多い分、コツをつかめば短期間でも効果が出やすい教科です。
特に視覚で覚える・声に出す・つなげて覚えるという3つの工夫が効果的です。
- 用語は「書いて・隠して・声に出す」で暗記が加速!
- 地図・年表は“つながり”を意識して覚える!
- 用語を“自分の言葉”で説明できるようにする
① 用語は「書いて・隠して・声に出す」で暗記が加速!
教科書や学校のワーク、ノートに出てくる太字語句は、「穴埋め→答え合わせ→声に出して説明」の流れが最強。
- コピーして答えを隠して小テスト形式に
- 声に出して読むことで記憶の定着力がアップ
- 間違えた用語だけを“間違いノート”にまとめると効率◎
とくに「1日1回読み直すだけ」の復習を3日続けると、しっかり覚えられます。
② 地図・年表は“つながり”を意識して覚える!
地理なら地図、歴史なら年表。
ただ眺めるだけでなく、「どことどこが近い?」「この出来事の前後は?」とストーリーでつなげるように覚えるのがコツ。
- 地理:白地図に書き込むと定着度UP
- 歴史:年表に“メモ”を書き足して流れを整理すると理解しやすくなる
社会はバラバラの知識ではなく、「流れ」がわかると一気に楽になります。
③ 用語を“自分の言葉”で説明できるようにする
社会の問題には、「〇〇とは何か?」「理由を答えなさい」など、ただの暗記だけでは対応しにくい問題もあります。
たとえば:
- 「国会とは?」→「国の法律を作る場所」
- 「三権分立の目的は?」→「権力が一部に集中しないようにするため」
このように、親が用語を読み上げて、子どもが説明してみるだけでも、記憶の定着にぐっとつながります。
うまく言えなかった言葉ほど、テストに出やすい! そんな気持ちで、声に出して練習するのが効果的です。
成績が上がる中学生の勉強法|全教科で使える“親子でできる工夫”
勉強に集中する環境づくりは、教科を問わず効果的です。
親が関われる範囲での工夫はこの3つ!
親子でできる工夫
- タイマーで集中タイムを区切る
- 勉強場所を変えてリフレッシュ
- 親子でクイズ形式にする
こちらの記事もどうぞ
テスト直前でもあきらめない!まとめ
「こんなの今さら…」と感じているかもしれません。
でも、直前でも“やった人だけが点数を取れる”のがテスト対策です。
普段点が取りにくい子にこそ、できることから、できる分だけでいいんです。
その積み重ねが、次につながります!