「春休み、何をやればいいですか?」
塾の先生をしていると、この時期にいちばん多く受けるのがこの質問です。
私の答えはいつも同じです。
夏休みよりも、冬休みよりも、春休みが大事です。
やることは英語と数学だけ。しかも基礎が中心でいい。
何をやるかを決めてしまえば、あとは動くだけです。
今回は、通知表2〜4あたりのご家庭に向けて、「これだけは押さえたい春休みの作戦」を整理します。

なぜ新中2の春休みが大事なのか
中2になると、内容が急に難しくなります。
- 数学は「連立方程式」「一次関数」へ
- 英語は文が長くなり、文法も複雑に
1学期でつまずくと、そのまま3学期まで苦しくなるケースが本当に多い。現場で何度も見てきました。
でも春休みには、3つの条件がそろっています。
- まとまった時間が取りやすい
- 1年のニガテな箇所をチェックできる
- 2年の1学期に向けて準備ができる
「立て直し」と「先取り」が同時にできる、唯一の時期です。
夏や冬の講習は塾の営業戦略もあって大々的に言われますが、学習の効果という意味では、春が断然おすすめです。
中2からでも間に合う?春に動けば大丈夫な理由

「中2からでも間に合いますか?」
「もう手遅れでしょうか?」
そう不安に思う方もいるかもしれません。
結論から言えば、新中2の春に動けば十分間に合います。
この時期は、まだ差が決定的についていない【最後の余裕期間】です。
巻き返しは、ここからまだまだ可能です。
▷もし「勉強習慣がまったくない状態だけど大丈夫?」と感じているなら、こちらの「中2からでも間に合う復習ステップ」の記事も参考にしてください。
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中2からでも間に合う!
勉強習慣がゼロの子に効いた3つの復習ステップ続きを見る
この春の基本方針
まず戦略を決めます。
あれこれやろうとすると、結局何もできません。
やることを減らすのがコツです。
「全部やらなきゃ」と思った瞬間に、動けなくなります。
レベル別・春休みの過ごし方

お子さんの状況に合わせて、やることを選んでください。
通知表3〜4の子
これらの単元は必ずやる。これだけ固めれば、1学期は十分戦えます。
数学
- 正負の数
- 文字式の計算
- 方程式
- 比例・反比例
- 体積・空間図形
都道府県によっては、入試で立体・空間図形がよく出題されます。
公式を「知っている」ではなく、「使える」状態にしておくのが理想です。
英語
- be動詞 / 一般動詞
- 疑問文・否定文
- 過去形
- 英単語を毎日10語
この範囲をしっかり固めれば、中2の1学期は間違いなくスタートダッシュできます。
通知表1〜2の子:まず計算を安定させる
全部やろうとしなくていい。まずここだけ。
- 小学校の分数・小数の計算
- 正負の数の計算
- 文字式の基本
「計算が安定する」ことが最優先です。
英語は単語を毎日10語だけでも十分です。
5を狙う子:基礎の穴を確認してから応用へ
- まず基礎の穴チェックをする(意外と抜けてることがある)
- 応用問題・入試形式に少し触れる
- ただし、基礎を飛ばさないこと
「自分は大丈夫」と思って基礎をとばす子ほど、2学期以降に崩れやすいです。
確認を怠らないでください。
▷「中学生向けレベル別おすすめ問題集まとめ」はこちらです。
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【中学生の家庭学習】レベル別おすすめ問題集と効果的な使い方ガイド
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後半は「1学期の予習」をおすすめする理由
春休みの後半3〜4日は、ぜひ1学期の予習にあててください。
ここをやるかどうかで、1学期の内申は本当に変わります。
その理由は2つあります。
1学期の内申点が2学期・3学期に影響するから
中学校の評価(内申点)は、1学期のスタートが肝心です。
4月・5月の定期テストや授業態度が、その学年全体の評価に直結します。
予習していれば、授業が理解できます。
授業が理解できれば、手が挙がります。
手が挙がれば、先生の印象も変わります。
1学期は、とにかく忙しいから
- クラス替え
- 部活の本格始動
- 新しい先生
- 授業スピードが速い
- 最初の定期テストが意外と早い
ここで余裕がないと、スタートダッシュに失敗します。
でも、ほんの少し触れておくだけで、1学期は驚くほどラクになります。
数学の予習でやること
新中2の最初は「式の計算」から始まる学校が多く、予習がしやすい内容です。
ここでおすすめなのは、
- 教科書をざっと読む
- 例題を1~2問解いてみる
- YouTubeの解説動画などを見て「どんな内容か」を知っておく
「見たことある」状態にしておくだけで、授業理解度は大きく変わります。
特に計算が苦手な子ほど、ここで一度触れておくと安心感が違います。
英語の予習でやること
英語は、教科書のUnit1~2・Lesson1~2だけで十分。
- 新出単語をチェック
- 本文を日本語にしてみる
- 音読してみる
- 文法ポイントを確認
おすすめは「本文を1回訳してみる」こと。
最初はぎこちなくてOK。
授業で「見たことある」と感じられるだけで、理解のスピードが上がります。
どこまでやればいい?
予習は“深追いしない”のがコツです。
- なんとなく分かる
- なんとなく見たことがある
このレベルで十分。
春休みの目的は「先取り完璧」ではありません。
1学期をラクにするための準備が、春休みの目的です。
深追いしなくていいので、まず触れてみてください。
春休み計画表(無料ダウンロード)

この記事に合わせて、A4サイズで印刷して使える計画表を作りました。
📐 数学シート + 📖 英語シート の2枚セット
- 14日間(Day1〜14)構成
- 基礎固め(Day1〜9)+総まとめ・予習フェーズ(Day10〜14)
- 日付記入欄つき(春休み前後も含めて自由に使えます)
- チェックボックスつき(できた日に✓を入れるだけ)
- 印刷してそのまま壁に貼れるデザイン
基礎単元には★マークをつけています。
まずは★の単元を優先してください。
※スマホの場合はコンビニ印刷がおすすめです。
使い方
- 印刷して、見える場所に貼る
(リビングや勉強机の前がおすすめです) - 毎日進める。できた単元にチェックを入れる
- 単元は本人の理解度に合わせて調整OK
(基礎4つ+発展3つ、など自由に組み合わせてください) - 「できた?」欄は、その日の達成感の記録として使う
大切なのは「完璧に終わらせること」ではありません。
英語と数学に毎日触れること。
それだけで、春休みは成功です。
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新中2の春休み、英数だけやれば1学期は変わる
新中2の春休みは、学習の流れを決める大切な時期です。
新中2の春休みにやること3つ
- 英語と数学の基礎を固める
- 毎日少しでもいいから続ける
- 後半に1学期の予習を入れる
基本の単元を押さえ、単語を積み重ね、少しだけ予習をしておく。
それだけで、1学期のスタートは大きく変わります。
「うちの子、大丈夫かな」と心配しているお母さんこそ、まずは計画表を印刷してみてください。
今日から少しずつ始めれば、1学期は必ず変わります。