
うちの子、塾に通ってるのに成績が悪いの
塾が合わないのかしら…
実は、「塾に通っているのに成績が上がらない中学生」には、共通する“7つの原因”があります。
この記事では、塾講師歴10年・都立高校合格を支えた母の視点から、“家庭でできる対策”と“親の関わり方”を具体的に解説します。
私自身、何百人もの中学生を見てきましたが、成績が伸びない子には共通点がありました。
家庭の関わり方や声かけひとつで、大きく変わることもあるんです。
塾を変える前に、まずは家庭の「見えない落とし穴」を一緒に見直してみませんか?

塾に行っても成績が上がらない中学生の「7つの原因」
こんにちは!塾講師として10年以上、中学生の指導に携わってきました。
これまでに数百人をサポートし、自分の子ども2人も偏差値60以上の都立高校に合格!
現在は教育系Webライターとして、家庭学習や親の関わり方をテーマに情報発信しています。
塾に通っているのに成績が上がらない——その原因は、大きく分けて次の7つです。
- 家庭での学習時間が圧倒的に足りない
- 復習・定着ができていない(やったつもりで終わっている)
- 塾のスタイル(集団 or 個別)が子どもに合っていない
- 家庭学習の習慣がついていない
- 親が塾任せにしすぎている
- コミュニケーション不足でつまずきに気づけない
- 生活習慣が乱れていて集中できる状態にない
それぞれ、塾講師としての経験と親としての実体験をふまえて、具体的に解説していきます。
家庭での学習時間が圧倒的に足りない
塾に通うのは週に数回、1回あたり数時間程度が一般的です。
多くても週4〜5日、トータルでも10時間程度でしょう。
一方、家庭で過ごす時間はその何倍にもなります。
たとえば塾を「病院」にたとえるなら、授業は診察で、宿題は薬です。
薬(宿題)を飲まなければ、いくら診察を受けても病気は治りません。
また、「ジム」にも似ています。ジムで運動しても、家で暴飲暴食をしていたら効果が出ない。
塾で数時間頑張っても、家庭でまったく勉強しなければ成績は上がらないのです。
だからこそ、家庭での学習習慣が成績を左右するのです。
復習・定着ができていない(やったつもり)
授業内容をその場ではわかった気になっても、家に帰って復習しなければ、知識はどんどん抜け落ちてしまいます。
特に中学生になると、学習内容がぐっと難しくなり、「わかったつもり」で終わってしまう子がとても多くなります。
実際、塾で教えているときも、授業中はうなずいていたのに、次回テストをしてみたら全然できていなかった…
そんなケースは珍しくありません。
親としては、「塾に行ってるし、大丈夫かな」と思いたい気持ち、すごくわかります。
でも、塾に通っているだけでは“定着”は自動的には起こらないんです。
家庭でできるサポートは、
「今日塾でやったこと、ちょっとだけ復習してみようか」と声をかけること。
がっつり勉強を見てあげなくても、
本人がその日のうちに、ノートを見返したり、宿題に手をつけたりするだけで、
知識の定着率はグンと変わります。
もし、つまずいているところがありそうなら、
「ここ、先生に聞いてみたらどうかな?」とそっと背中を押してあげるのも効果的です。
塾のスタイルが合っていない
「高い塾に行かせれば効果があるはず」と考える方も多いですが、 実際には費用と成果は比例しません。
たとえば、集団塾と個別塾では個別の方が費用は高いですが、だからといって成績が上がるとは限らない。
個別は経営上どうしても費用が高くなる仕組みであって、成果が保証されているわけではないのです。
実際、伸びる子は集団でも伸びますし、伸びない子は個別でも伸びません。
むしろ、個別の方が伸びにくいことも……。
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また、無理して高額な塾に通わせて月謝が払えなくなってしまうご家庭もあります。
その負担を考えるなら、まずは「家庭での学習習慣をつけること」が先決です。
家庭学習の習慣がついていない
成績を上げるために、難しい問題を解けるようになる前に大切なのは、 「机に向かう習慣を作ること」です。
1日30分でもいい。小学校低学年のうちから、机に座ってノートや問題集を開く習慣を。 その時も、子ども任せにせず、親が隣について少し手助けしてあげてください。
中学生になってからでも遅くはありません。習慣を変えることで、成績は変わります。
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親が塾任せにしすぎている
塾をうまく活かすには、まず「先生を信頼すること」が大切です。
ただし、「塾に任せきって家庭では何もしない」状態では、成績が伸びにくくなってしまいます。
塾に通っているとはいえ、週に数回、数時間。
家庭での時間のほうがずっと長いのが現実です。
家庭でできることは、
「塾で何を習ったか」「宿題は何か」を子どもに確認し、
「じゃあ今やっちゃおうか」とやさしく声をかけること。
勉強を見てあげられなくても大丈夫。
テレビを消して、隣に座るだけでも、子どもは「応援されている」と感じます。
もし内容が難しくてつまずいていたら、
「今習っているところがわからないようです」と先生に相談を。
そのときも「責める」のではなく、
「家庭でもできる範囲でサポートします」という姿勢を伝えると、先生もより力になってくれるはずです。
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ミュニケーション不足でつまずきに気づけない
子どもが「わからない」「できない」と言い出せないまま、勉強がどんどん難しくなって、置いていかれる…。
そんなパターンは塾でも学校でも、意外とよくあります。
特に思春期の子どもは、「できない」と言うことでプライドが傷つくのを嫌がったり、
親や先生に怒られるんじゃないかと不安になったりすることも多いです。
「今日どうだった?」「どこがわかりにくかった?」
そんなシンプルな問いかけが、子どもにとって大きな助けになることもあります。
塾との連携も大事です。
「このところ理解が怪しいかも…」と感じたら、
先生にさりげなく共有しておくことで、塾側もフォローしやすくなります。
「責める」のではなく、「気づいたら声をかけてくれる親」になることが、
子どもにとって安心できる土台になります。
生活習慣が乱れている
夜ふかし、朝食抜き、スマホ・ゲーム漬け…。
これは勉強以前の問題と思われがちですが、実は“集中力のベース”を大きく左右する要素です。
授業中ウトウトしてしまったり、塾の後に寝落ちして宿題ができなかったり。
朝のエネルギー切れでぼんやり過ごしてしまったり。
こうした“ちょっとした体調崩れ”が、学習の妨げになることは本当に多いです。
「夜遅くまでスマホをいじってるのが気になる」
「朝ごはんを食べないまま学校へ行ってる」
そんな日常の小さな気づきが、成績停滞のサインかもしれません。
完全にスマホを禁止するのではなく、
「◯時以降は特別な理由がない限りスマホを使わない」など使い方のルールを一緒に考えることで、
生活のリズムは少しずつ整っていきます。
まずは、「寝る・食べる・勉強する」この基本の流れを守れる生活を、
親子で一緒に整えていくことが、学びの土台になります。
親ができる「見直しポイント」とは?
成績が伸びない理由が家庭にあるなら、そこを整えていくのが大切です。
子どもが「塾を活かせる」状態になるように、以下のような工夫をしてみましょう。
- 子どもがすぐ学習できる環境(道具・時間)を整える
- 塾での学びを“家庭でもフォロー”する(今日何習った?の一言)
- 成績より“やっている過程”を見て声かけする
- スマホ・ゲームのルールや、生活リズムの立て直しも忘れずに
塾は魔法じゃない。“家庭の力”で伸ばしていこう!

塾に通わせれば安心…ではありません。
大切なのは、家庭での学習習慣と、親の関わり方です。
子どもと一緒に机に向かう時間を作るために、 まずは家事を時短し、子どもと向き合う時間を確保。
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