家庭学習

中学生が“やる気ない・眠い・ダルい”…実は全部、疲れのサインかも?

子どもが中学から帰ってくるとすぐ「疲れたー」って言って横になっちゃうの
ひどいときはそのまま寝ちゃうし…何でそんなにやる気ないんだろう

「最近なんか、うちの子ずっと疲れてる気がする」
「寝てばっかりで、部活も勉強もやる気なさすぎてイライラする!」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

実はそれ、毎日の疲れがパンパンにたまってるかも…。

中学生って、授業・宿題・部活・人間関係…実は大人よりずっとハードな生活を送ってるんです。

この記事では、そんな子どもたちの疲れの理由と、親としてできる“ちょっとしたサポート”を、塾講師&母の視点でお伝えします。

教室の机で居眠りしている中学生男子

中学生が疲れているのは“当たり前”? その理由とは

中学生の毎日は、大人が思う以上にハード。

入学や進級で環境が変わり、やることも増えて、子どもたちが「なんだかずっと疲れてる…」と感じてしまうのも無理はありません。

まずは、中学生が疲れを感じやすい理由を、具体的に考えてみました。

多忙すぎる毎日が心と体に負担をかける

中学生の毎日は、思っている以上にやることが多く、とても忙しいもの。

授業はどんどん専門的になり、宿題や課題も増加。
ワークだけでなく、「レポート」や「感想文」など、思考を使う課題もあり、知らず知らずのうちに脳が疲弊していきます。

さらに部活、学校行事、委員会活動、友人とのやりとり(LINEなど)と、勉強以外のことにもたくさんのエネルギーを使っているのが中学生。

「なんとなく毎日がしんどい」と感じてしまうのも、当然のことです。

思春期の身体変化

さらに見逃せないのが、思春期特有の身体の変化。

ホルモンバランスの乱れや成長期の疲れは、本人にも説明しづらい不調として現れます。

とくに女子の場合、見た目や友人との関係性に敏感になる年ごろ。
毎朝「髪型どうしよう」「制服の着こなしどうしよう」と悩むだけで、エネルギーを使い果たしてしまうことも。

男子も同様に、急な体の変化や周囲との力関係など、目に見えないストレスを抱えているケースがあります。

“生活の乱れ”が疲労を倍増させているかも?

ゲームをやっている男子の後ろ姿

中学生の「なんとなくだるい」「やる気が出ない」の背景には、生活リズムの乱れが潜んでいることも少なくありません。

ここでは、塾講師時代に感じたこと&実際に子育てしててわかった「よくある生活習慣の落とし穴」を見てみます。

最大の敵は睡眠不足

最も深刻なのが、睡眠不足

夜更かしやスマホ使用などで就寝が遅くなりがちな中学生。

朝は早く起きなければならないため、必然的に睡眠時間が削られてしまいます。

みなさんご存知の通り、思春期の成長にとって睡眠はとても大切。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、身長の伸びにも大きく関係しています。

「寝る子は育つ」は、昔話ではなく科学的にも根拠のある話。

男子には「背、伸びなくなるよ?」の一言が、案外効くかも…。

朝ごはんは“集中力の源”

塾講師としての経験からも実感しているのが、「朝ごはん」と学力・集中力の関係。

授業中しっかり集中できている子や、遅刻をしない子は、ほとんどが朝食を食べている子どもでした(家庭習慣が気になって、何十人もの生徒一人ひとりに聞いたので間違いありません笑)

たとえ軽食でも「なにかを口にする」だけで、脳の働きは大きく変わります。

忙しくても朝ごはんが用意できるコツはこちら

お風呂のタイミングでリズムが変わる

帰宅後すぐにお風呂に入ると、生活のリズムが整いやすくなります。

実際に我が家では、部活帰りの子どもたちがすぐ入れるように、夕方18時にはお風呂が使える状態にしておく工夫をしています。

これにより、夕食後の時間を有効に使えたり、睡眠の質が上がったりする実感があります!
(早くお風呂に入ってくれると洗濯も早くできるというポイントも見逃せません!)

塾通いの家庭では難しいかもしれませんが、家庭学習中心のご家庭にはぜひ試してみてほしい習慣です。

親ができる“疲れ対策”は、ガミガミ言わないこと

子どもが疲れているとき、親としてつい言いたくなるのが「スマホばっかりやめなさい!」「ゲームばっかりやって!」といった言葉。

でも、それが逆効果になることも…。

「禁止」より「導き」

スマホやゲームは、子どもにとって大事な“息抜き”でもあります。

もちろん、無制限にしてよいわけではありませんが、頭ごなしに否定するだけでは、子どもは反発するか、隠れてやるようになってしまいます。

「やってもいいけど、宿題が終わってからね」
「時間を決めて、それを守るならOK」

そんな“条件付きの許可”にすることで、子ども自身に選択させる余地が生まれ、トラブルも減っていきます。
(その時も、あまり強制的にならない言い方のほうがオススメ)

タスク整理と“手抜き”の技術を伝える

  • やることは早めに終わらせる
  • 優先順位をつける
  • しなくていいことは、しない

これだけで、生活全体がラクになります。
そしてこれは、中学生だけでなく、大人でも大切な“時間の使い方”です。

我が家のちょっとした工夫:リラックス&食生活編

最後に、我が家での実践例を少しご紹介!

リラックスグッズで眠りの質UP

うちの娘は、寝る前に目元を温めるグッズを愛用しています。
目の疲れが取れ、よく眠れるようです。

アロマや抱き枕など、その子がリラックスできるアイテムを見つけてあげるのも◎。

男子は…ほっとく(笑)けど、食生活は整える

男子は基本、言っても聞かない…ので、ある程度は放任主義。でも、栄養バランスだけは気を配ります。

とくに注意したいのがエナジードリンク!

中には「かっこいいから」「疲れが取れる気がするから」と常用している子もいますが、体への負担は大きいもの。
親がそっと調整してあげられるとよいですね。

やる気のない男子に関する記事はこちらも

疲れてるのは、あなただけじゃない。親ができる“小さな助け”を

リビングの様子

「うちの子、最近やる気がなくて…」

そう感じるとき、まずは“疲れているのかも”と考えてみてください。

無理に変えようとせず、生活を整える手助けをすることで、子どもが自然と元気を取り戻すことも多いものです。

がんばるのは子ども本人。
でも、それを支える“環境づくり”は、私たち大人にできること

少し暮らしを整えるだけで、子どもはもっと元気に過ごせるようになるかもしれません。

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ryoko221

家事・育児の効率化をテーマに、暮らしをラクにするアイデアを発信中。 主婦ライターとして教育・子育て分野でも執筆しており、実体験にもとづいたレビューが得意です。

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