
子どもが中2になって、なんだか勉強に身が入ってない感じがする
でも受験なんてまだ先だし…
お子さんが中学2年生の親御さん、そんなふうに感じることありませんか?
中2は「中だるみの時期」とよく言われますが、実際には学校生活にも慣れ、友達や部活も楽しくなってくるぶん、勉強の優先順位が下がりやすい時期。
でも、だからこそ今ここでちょっとだけ意識を変えると、受験学年がぐっと楽になるんです。
この記事では、今からでもできる勉強習慣の見直し方や、親としての寄り添い方などを、実体験を交えながらわかりやすくご紹介します。
はじめまして!塾講師として10年間、中学生の指導に携わってきました。
自分の子ども2人も、偏差値60以上の都立高校に合格!
家庭学習の力を信じて、親の関わり方や時短家事の工夫も発信しています。


中2はなぜ「勉強手遅れ」になりやすい?
「中1のころはまだ勉強してたのに、なんだか最近、うちの子…」
そんな風に感じている親御さん、いませんか?
実は、中学2年生って、親が思う以上に“勉強から気持ちが離れやすい”時期なんです。
学校生活にも慣れて、毎日が楽しく充実しているからこそ、勉強への意識がゆるんでしまうのは、ある意味“自然なこと”。
ここでは、中2の子どもたちがつまずきやすい理由を、親の目線でわかりやすく整理していきます。
学校生活に慣れ、油断しやすい
中2は、クラスにも先生にもすっかり慣れて、友達関係も安定してくる頃。
部活や学校行事も楽しくなってきて、毎日が「まあまあ順調」に見える時期です。
でも実は、そこが落とし穴。
「成績もそこまで悪くないし、本人も元気そうだし」と油断しているうちに、知らない間に勉強への意識がフェードアウトしてしまうことが多いんです。
教科の難易度が上がる
中2の学習範囲には、入試に出やすい重要な単元がいくつかあります。
英語では “不定詞” や “受け身”、数学では “一次関数” や “図形の証明” といった抽象的な内容が出てきます。
もし中1の基礎がちょっとでも抜けていたら、「え?もうわからない…」と感じる場面が増えてしまうのも当然。
ここで自信をなくしてしまうと、ますます勉強が嫌になってしまうことも…。
親子の関わり方も難しくなる
この時期の子どもって、いわゆる“反抗期まっただなか”。
親のアドバイスに耳を貸さなかったり、突然不機嫌になったり…。
何をどう言っていいのか、親も迷ってしまうことが増えますよね。
でも実は、本人も“ちょっと焦ってる”ことが多いんです。
うまくいかないことを自覚してるからこそ、
素直になれず、強がって見せているだけ…なんてことも。
だからこそ、親が冷静に寄り添ってあげることが大切なんです。
今からでも間に合う!中2から始める勉強習慣

「このままで大丈夫かな…」と不安になっても、何から始めればいいのかわからない。
そんな親御さんも多いと思います。
でも大丈夫。
今から少しずつ動き始めるだけで、受験学年のスタートがグンと楽になります。
ここでは、「手遅れかも…」と感じている方にこそおすすめしたい、無理なく始められる勉強習慣づくりのヒントをお伝えします。
高校見学でモチベーションアップ
もし、お子さんが「勉強したくない」「面倒くさい」と感じているなら、
それは“目標がまだ見えていない”からかもしれません。
中2の夏は、まだのんびりと高校見学ができるタイミング。
少しレベルの高い学校も含めて、実際に足を運んでみると、
「この制服いいな」「この雰囲気、好きかも」と、ふとした瞬間に興味がわくことがあります。
目標が見えると、人は自然と前に進みたくなるもの。
高校見学は、受験勉強の“スイッチ”を入れるきっかけになるかもしれません。
英検など検定チャレンジ
英検や漢検などの検定にチャレンジしてみるのもおすすめです。
受験学年になってから慌てて取ろうとすると、プレッシャーも強くなりますが、今なら失敗しても大丈夫。
まずは英検4級から、少しずつステップを踏んでいきましょう。
試験に慣れておくことで、「本番で緊張しない力」も自然とついていきます。
何より「できた!」という達成感は、子どもにとって大きな自信になります。
自分に合った勉強スタイルを探す
「机に向かわないと勉強じゃない」って、思い込んでいませんか?
実は、勉強のスタイルは子どもによってさまざま。
リビングで気楽に、図書館で静かに、自室で音楽を聴きながら──
どれも「本人が集中できるなら正解」です。
時間帯も、朝派・夜派・スキマ時間派とバリエーションは豊富。
ゲームの合間でも、お風呂上がりでも、やってみて「続けられそう」と感じるものを一緒に見つけてあげましょう。
“うちの子らしいやり方”を見つけることが、何よりのスタートになります。
▶家での学習スタイルに正解はありません。
子どもが「自分に合う」と感じるやり方を一緒に探すヒントとして、こちらの記事もおすすめです。
-
-
リビング学習は本当に効果ある?成功のコツ&デメリットを徹底解説!
「リビング学習って集中できるの?」 「自室でやるとサボらない?」 家庭学習のスタイルに悩む親は多いですよね。 この記事のポイント 私は、塾講師歴10年以上、大手学習塾の事務を10年経験し、現在大学生と ...
続きを見る
家庭学習の時間確保を練習
勉強を習慣にするためには、「量」より「頻度」から。
まずは1日10分でもいいので、毎日ちょっとだけ勉強する時間を作る練習を始めてみましょう。
できれば、目に見える形で記録してあげると◎
たとえば、カレンダーにシールを貼ったり、アプリで学習時間を可視化したり。
ゲーム感覚で「続いてる!」という実感を持てると、子どもは自分から動きやすくなります。
勉強は“やる気”より“習慣”です。
最初の一歩は、小さくてOK!
▶「塾に通わせているのに成績が伸びない…」というお悩みもよく耳にします。
実はその原因、家庭にあることも少なくありません。
-
-
「塾に行ってるのに成績が上がらない中学生」7つの原因と親の見直しポイント
こんな悩みを抱える親御さんは多いはず。塾講師として数百人の生徒を見てきましたが、伸びる子・伸びない子には明確な違いがあります。その多くは、塾以外の“家庭での過ごし方”にありました。ここでは、成績が上が ...
続きを見る
親ができるサポートとは?

勉強に向かうのは、もちろん子ども自身。
でも、その環境を整えたり、気持ちの切り替えを手伝ったりするのは、親にしかできないことです。
「何をどうサポートすればいいかわからない…」という方も、大丈夫。
ここでは、中2の子どもたちに“効く”親の関わり方を、無理なくできるものに絞ってお伝えします。
怒らず、責めず、手伝う
「どうしてやらないの?」「またゲーム?」
そんな言葉、つい口に出してしまったことありませんか?
でも、実は子ども自身も「やらなきゃいけない」と思ってることがほとんどなんです。
ただ、うまくできない時や、自信がない時ほど、ついダラダラしてしまうのが子ども。
そんな時こそ、親が責めるのではなく、
「一緒にやってみようか」「今日はここだけでOKにしよう」と手を差し伸べてあげてください。
怒るより、“やり直せる空気”をつくってあげるほうが、ずっと効果的です。
信頼関係を育てる
中2の子どもたちは、もう「子ども扱い」されるのを嫌がる年ごろ。
でも、だからといって完全に放任してしまうと、心が離れてしまうこともあります。
大切なのは、“見守りつつ、必要なときには手を貸す”というスタンス。
「困ったらいつでも手伝ってあげるね」
そんなメッセージを、態度で伝えていくことで、
受験期の土台となる“信頼関係”が少しずつ育っていきます。
親自身も「余裕」を持つ
子どものことを心配するあまり、親がピリピリしてしまう…。
よくあることです。
でもそれ、実は子どもにも伝わっています。
だからこそ、まずは親自身が、ちゃんと自分の時間を持つことも大切。
家事をちょっと手抜きしたり、趣味の時間を確保したり、夜は早めに休んだり…。
「お母さん(お父さん)が笑顔でいること」が、子どもにとっての安心につながります。
たとえば、子どもがAIで勉強スケジュールを立てるなら、親も一緒にダイエットスケジュールを作ってみるなど、
“親子で挑戦中”の雰囲気を楽しむのもおすすめです!
中2からなら、まだまだ巻き返せる!

「このままでいいのかな…」
そんな不安を感じたときが、実は一番のチャンスです。
中学2年生の今だからこそ、
まだまだ未来はいくらでも変えていけます。
だから、焦らず、比べず、
今日できることを、少しずつ積み重ねていきましょう。
親も、子どもと一緒に「試行錯誤中」でOKです。
いつか来る受験のとき、
「中2のときに少し動いておいてよかったね」と思う日がきっときます。
親子で、できることから、始めてみましょう。
▶「この先、中3に向けてどんな準備をしていけばいいのか?
実際に中3になってからのサポート法もこちらで詳しく紹介しています。
-
-
テスト範囲が広すぎる!?中3の“1学期テスト”前に親ができるサポート7選
最近では「定期テストを年4回に整理する」という動きが広がり、 1学期に期末テストだけという中学校も珍しくありません。 一見、テストが1回だけならラクそうに思えますが、 実際は範囲が広い・通知表への影響 ...
続きを見る