
いよいよ3年2学期が始まる…うちの子、受験大丈夫かな
中学3年間で最も忙しいのが2学期。
特に都立高校を受験する子にとっては、この学期の内申が受験結果を左右します。
夏休みが終わると、高校見学・模試・説明会など予定がぎっしり。
部活がなくなっても土日は予定で埋まり、想像以上にハードです。
私も息子が中3のとき、「こんなに詰まるの?」と驚きました。
その中で勉強と生活をどう整えるかがカギです。
今回は塾講師としての経験と、2人の子どもの受験を乗り切った実体験から、夏休み明け〜中間テストまでのポイントをママ目線でお伝えします。
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中3の2学期はなぜ「勝負の学期」なのか
中3の2学期は、都立の共通問題レベルを目指す子にとって合否を大きく左右する時期です。
都内では多くの場合、2学期の成績がそのまま内申に反映されるため、ここでの頑張りが第一志望や併願条件を左右します。
さらに文化祭・合唱祭といった学校行事、V模擬や高校説明会など受験関連の予定も集中します。
忙しいのはみんな同じ。
「その中でどう結果を出すか」という意識を親子で共有することが大切です。
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夏休み明け〜中間テストまでの中3スケジュールと特徴

9月初旬から高校の学園祭や説明会が始まり、土日はほぼ予定で埋まります。
V模擬も月1〜2回あり、移動時間を含めれば半日仕事になることも。
一方で授業では英語・数学・理科など、入試に直結する重要単元が続きます。
少しの取りこぼしが後半の成績に響くため、この時期は「授業についていくこと」自体が内申対策になります。
親から見ても「体力勝負」と感じる時期。
行事や模試で疲れても、平日の授業に集中できる体調管理が欠かせません。

季節の変わり目は、親も体調に気をつけないとね
中3の2学期序盤に必ずやっておきたい内申対策3つ
2学期序盤は忙しい中でも、内申を確実に上げる行動が必要です。
ここでは、家庭でできる工夫も交えて紹介します。
① 授業内容の予習・復習を確実に
予習は教科書を軽く読む、例題だけ解く程度でOK。
授業が「初めて聞く話」にならないだけで理解度が違います。
復習はできるだけ当日中に。
特に英語の新出単語や文法は翌日までに覚えると定着が早いです。
しっかり机に向かわなくても、夕食後にリビングで教科書をめくるだけでも効果あり。

寝る前にちょっとでも今日の学習内容に触れると記憶の定着がだいぶ違います
② 提出物・小テストで確実に得点
提出物は期限前に終わらせる習慣を。
提出状況は内申に直結します。
小テストはまず日程と範囲を把握。
男子に多い「テストがあることすら知らない」状態は避けたいものです。
理社の小テストは繰り返しがカギ!
親が出題役になり、クイズ感覚で取り組ませるのも効果的です。
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③ 中間テストの範囲を早めに把握
1学期末から2学期最初の授業内容は必ず中間テストに含まれる範囲。
テスト範囲が出る前から少しずつ復習を進めましょう。
土日が行事で埋まる分、前倒し計画が必須です。
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中3の2学期に親ができるサポート5選

親の役割は、直接勉強を教えることよりも、環境づくりやスケジュールの調整が中心です。
家事や仕事で忙しい毎日だと思いますが、無理をせず、ちょっとした隙間時間を活用しながら、できる範囲でサポートしていきましょう。
① 高校見学・説明会の日程管理&予約
人気校は説明会や学校見学の予約がすぐ埋まってしまうことも。
情報収集と予約は親が率先して行い、子どもが勉強に集中できる環境を整えましょう。
ママ友との情報共有も有効です。
② 模試やイベント後の振り返りサポート
この時期のV模擬の結果は、志望校決定というより弱点補強の材料。
「ここがダメ」ではなく、「この単元を強化しよう」と前向きな声かけを意識しましょう。
③ 体調管理(睡眠・食事・温度差対策)
9月は残暑と朝晩の涼しさで体調を崩しやすい時期。
十分な睡眠、バランスの取れた食事、服装や寝具での温度調整を意識しましょう。

完璧な栄養管理はできませんでしたが、子どもが好きな料理や、手軽に食べられるものを用意し、できるだけリラックスできる環境を心がけていました。
④ まじめな子ほどやりすぎ注意
やる気がある子ほど予定を詰め込みすぎて空回りすることも。
夜更かしや詰め込みで生活リズムが崩れると効率は下がります。
優先順位をつけ、無理なく続けられているか見守りましょう。
⑤ ときには息抜きも
緊張感が続くと疲れてしまうので、適度に娯楽も必要。
うちの場合、娘とは高校見学の帰りにカフェ、息子とは好きなラーメン屋…そんな小さな息抜きが良いリフレッシュになりました。
まとめ|中3の2学期序盤は「バランス重視」で乗り切ろう
内申アップには授業理解とテストでの得点が基本。
そのうえで、高校見学や模試、行事と勉強のバランスを取ることが重要です。
親は伴走者として、スケジュールや体調管理を支え、焦らせず安心して学べる環境を整えましょう。
初めての受験なら、親も手探りで不安なはず。
でも、中学受験や大学受験とは違い、「親子二人三脚」で挑めるのはこのタイミングが最後かもしれません。
そう思えば、受験はただ大変なだけでなく、子どもとの共同作業として楽しめる一面もあります。
二人でゴールを目指す時間を、ぜひ大切にしてください。