中学生の家庭学習

中2からの逆転は可能?手遅れかも…と感じた時に読む親のサポート術

中2になってから、ちょっとずつ成績が落ちてきちゃった。
受験はまだ先だけど、このままだと危ないかも…。
でも、今からでも巻き返せる方法ってあるのかな?

「中2からじゃ、もう手遅れかも…?」
そんな不安を感じている親御さんへ。

中2は「中だるみの時期」とよく言われますが、実際には学校生活にも慣れ、友達や部活も楽しくなってくるぶん、勉強の優先順位が下がりやすい時期です。

「このままじゃ高校受験、大丈夫かな?」
「塾に行かせるべき?でも成績はまだそんなに悪くないし…」

そんなふうに迷っている方も多いのではないでしょうか。

私自身、塾講師として10年以上中学生を見てきましたが、この時期にほんの少し意識を変えるだけで、受験学年がぐっと楽になる子をたくさん見てきました。

この記事では、

  • なぜ中2からでもまだ間に合うのか?
  • 今日からできる受験準備のコツ
  • 親ができる“ちょうどいい”関わり方

について、実体験を交えてわかりやすくご紹介します。

校庭で部活をしている中2の生徒たちの画像

中2の勉強は「手遅れ」と言われやすい理由

「中1のころはまだ勉強してたのに、なんだか最近、うちの子…」
そんな風に感じている親御さん、いませんか?

実は、中学2年生って、親が思う以上に“勉強から気持ちが離れやすい”時期

学校生活にも慣れて、毎日が楽しく充実しているからこそ、勉強への意識がゆるんでしまうのは、ある意味“自然なこと”。

ここでは、中2の子どもたちがつまずきやすい理由を、親の目線でわかりやすく整理していきます。

学校生活に慣れ、油断しやすい

中2は、クラスにも先生にもすっかり慣れて、友達関係も安定してくる頃。
部活や学校行事も楽しくなってきて、毎日が「まあまあ順調」に見える時期です。

でも実は、そこが落とし穴。

「成績もそこまで悪くないし、本人も元気そうだし」と油断しているうちに、知らない間に勉強への意識がフェードアウトしてしまうことが多いんです。

教科の難易度が上がる

中2の学習範囲には、入試に出やすい重要な単元がいくつかあります。

英語では “不定詞” “受け身”、数学では “一次関数”“図形の証明” といった抽象的な内容が出てきます。

もし中1の基礎がちょっとでも抜けていたら、「え?もうわからない…」と感じる場面が増えてしまうのも当然。

ここで自信をなくしてしまうと、ますます勉強が嫌になってしまうことも…。

親子関係も難しくなる時期

この時期の子どもは、いわゆる“反抗期まっただなか”。

親のアドバイスに耳を貸さなかったり、突然不機嫌になったり…。
何をどう言っていいのか、親も迷ってしまうことが増えますよね。

でも実は、本人も“ちょっと焦ってる”ことが多いんです。

うまくいかないことを自覚してるからこそ、
素直になれず、強がって見せているだけ…なんてことも。

だからこそ、親が冷静に寄り添ってあげることが大切。

なかなか冷静になれないんだけど…

「あっ、いま感情的になってる」って気付くだけでもOK!

中2からでもまだ間に合う!勉強習慣づくり

中学生の女子が家で勉強をしている様子

「このままで大丈夫かな…」と不安になっても、何から始めればいいのかわからない。
そんな親御さんも多いと思います。

でも大丈夫。
今から少しずつ動き始めるだけで、受験学年のスタートがグンと楽になります。

ここでは、「手遅れかも…」と感じている方にこそおすすめしたい、無理なく始められる勉強習慣づくりのヒントをお伝えします。

高校見学でやる気スイッチを入れる

もし、お子さんが「勉強したくない」「面倒くさい」と感じているなら、
それは“目標がまだ見えていない”からかもしれません。

中2の夏は、まだのんびりと高校見学ができるタイミング。

少しレベルの高い学校も含めて、実際に足を運んでみると、
「この制服いいな」「この雰囲気、好きかも」と、ふとした瞬間に興味がわくことがあります。

目標が見えると、人は自然と前に進みたくなるもの。
高校見学は、受験勉強の“スイッチ”を入れるきっかけになるかもしれません。

▷高校見学に関してはこちらに詳しく書いてあります

【体験記】高校見学で“見ておいてよかったこと・失敗したこと”を学年別に解説!

続きを見る

英検・検定チャレンジで自信をつける

英検や漢検などの検定にチャレンジしてみるのもおすすめです。
受験学年になってから慌てて取ろうとすると、プレッシャーも強くなりますが、今なら失敗しても大丈夫。

まずは英検4級から、少しずつステップを踏んでいきましょう。
試験に慣れておくことで、「本番で緊張しない力」も自然とついていきます。

何より「できた!」という達成感は、子どもにとって大きな自信になります。

▷英検に関してはこちらを参考に

中3で英検準2級に合格!1学期に受けてよかった理由と勉強スケジュール

続きを見る

自分に合った勉強スタイルを見つける

「机に向かわないと勉強じゃない」って、思い込んでいませんか?

実は、勉強のスタイルは子どもによってさまざま。
リビングで気楽に、図書館で静かに、自室で音楽を聴きながら──
どれも本人が集中できるなら正解です。

時間帯も、朝派・夜派・スキマ時間派とバリエーションは豊富。
ゲームの合間でも、お風呂上がりでも、やってみて「続けられそう」と感じるものを一緒に見つけてあげましょう。

“うちの子らしいやり方”を見つけることが、何よりのスタートになります。

▷勉強方法についてはこちらも参考にどうぞ

【保存版】中学生の自宅学習スケジュール|生活習慣から整える“勉強時間の作り方”

続きを見る

家庭学習の時間確保を“練習”する

勉強を習慣にするためには、「量」より「頻度」から。
まずは1日10分でもいいので、毎日ちょっとだけ勉強する時間を作る練習を始めてみましょう。

できれば、目に見える形で記録してあげると◎
たとえば、カレンダーにシールを貼ったり、アプリで学習時間を可視化したり。
ゲーム感覚で「続いてる!」という実感を持てると、子どもは自分から動きやすくなります。

勉強は“やる気”より“習慣”です。
最初の一歩は、小さくてOK!

▷家庭学習についてはこちらの記事をどうぞ

塾なし・家庭学習で合格する3つの秘訣
【中学生の塾に頼らない勉強法】家庭でできる高校受験サポート実例

続きを見る

「勉強手遅れ」を防ぐ!親のサポート法

中2の女子が家庭学習している手元の様子

勉強に向かうのは、もちろん子ども自身。
でも、その環境を整えたり、気持ちの切り替えを手伝ったりするのは、親にしかできないことです。

「何をどうサポートすればいいかわからない…」という方も、大丈夫。

ここでは、中2の子どもたちに“効く”親の関わり方を、無理なくできるものに絞ってお伝えします。

怒らず、責めず、一緒に取り組む

「どうしてやらないの?」「またゲーム?」
そんな言葉、つい口に出してしまったことありませんか?(私はたくさんあります…)

でも、実は子ども自身も「やらなきゃいけない」と思ってることがほとんどなんです。
ただ、うまくできない時や、自信がない時ほど、ついダラダラしてしまうのが子ども。

そんな時こそ、親が責めるのではなく、
「一緒にやってみようか」「今日はここだけでOKにしよう」と手を差し伸べてあげてください。

怒るより、“やり直せる空気”をつくってあげるほうが、ずっと効果的です。

信頼関係を育てる関わり方

中2の子どもたちは、もう「子ども扱い」されるのを嫌がる年ごろ。
でも、だからといって完全に放任してしまうと、心が離れてしまうこともあります。

大切なのは、“見守りつつ、必要なときには手を貸す”というスタンス。


「困ったらいつでも手伝ってあげるね」

そんなメッセージを、態度で伝えていくことで、
受験期の土台となる“信頼関係”が少しずつ育っていきます。

親も余裕を持って見守る

子どものことを心配するあまり、親がピリピリしてしまう…。
よくあることです。
でもそれ、実は子どもにも伝わっています。

だからこそ、まずは親自身が、ちゃんと自分の時間を持つことも大切

家事をちょっと手抜きしたり、趣味の時間を確保したり、夜は早めに休んだり…。
が笑顔でいること」が、子どもにとっての安心につながります。

たとえば、子どもがAIで勉強スケジュールを立てるなら、親も一緒にダイエットスケジュールを作ってみるなど、
“親子で挑戦中”の雰囲気を楽しむのもおすすめ!

▷ 忙しい親の時間づくりには、こちらの記事も参考になります

タイトル「夜家事ゼロの時短テクニック集」
夜家事ゼロを叶える!朝&日中のスキマ時間でできる時短テク

続きを見る

中2の“勉強手遅れ”を防ぐポイントまとめ

中2男子が中学校の校庭に佇んでいる背中

この記事のポイントをまとめました。

  • 油断しやすい時期と理解する:学校や部活に慣れて勉強が後回しになりやすい
  • 重要単元に注目する:不定詞・一次関数など受験で必ず出る内容を押さえる
  • 高校見学で目標を見つける:やる気のスイッチは「将来をイメージできるか」
  • 検定チャレンジで自信をつける:英検や漢検で「できた!」を積み重ねる
  • 自分に合う勉強スタイルを探す:リビング学習や夜派など“続けやすさ”を優先
  • 親は責めず、環境を整える:一緒にやってみる姿勢が効果的

中2からでもまだまだ巻き返せます。
親子で一緒に「できることから始める」ことが、一番の近道です。

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ryoko221

家事・育児の効率化をテーマに、暮らしをラクにするアイデアを発信中。 主婦ライターとして教育・子育て分野でも執筆しており、実体験にもとづいたレビューが得意です。