うちの子、中学に入ってから、なんだか元気ない感じがして心配…
新中1の子が急にやる気がないように見えると、親は「中学に入ったばかりなのに大丈夫?」と不安になりますよね。
新中1として中学生活が始まったばかりの時期は、子どもにとっては、想像以上に心も体も負担が大きい季節です。
「入学したばかりなのに、もうやる気がない…?」
そんなふうに戸惑う親御さんは、実はとても多くいらっしゃいます。
私自身、塾講師として10年以上中学生を見てきましたが、
この時期に見られるやる気のなさは、多くの場合、疲れが原因。
この記事では、そんな「やる気がないように見える中1の本音」と、
親としてできるあたたかい見守り方・声かけのコツを、
塾講師&母の視点からお伝えします。

この記事でわかること
- 新中1がやる気ゼロに見える理由
- 中学生活スタートで疲れやすいポイント
- 勉強・忘れ物・人間関係でよくあるつまずき
- 親ができる声かけとサポート法
- 親自身が疲れすぎないための考え方
中学生活スタートで子どもが疲れやすい理由
中学校への進学は、子どもにとって世界がガラッと変わるくらいの一大イベント。
制服に部活に教科担任制。初めての定期テストに、新しい友達づきあい。
ほんの数ヶ月前までランドセル背負ってた子が、急に中学生として立ち回らなきゃいけない。
そりゃ疲れますよね。
授業・先生・提出物など学校生活が一気に変わる
まず驚くのが、授業のテンポ。
「まだ分かってないのに、すぐ次の単元に行ってしまう」という悩みは自分の子や生徒からよく聞きました。
しかも教科ごとに先生が違うから、話し方や雰囲気もバラバラ。
「先生に質問したいけど、なんか怖くて…」って尻込みして、わからないところを放置したままっていう子も多いです。
この辺の困ってるけど困ってるって言えない感じ、親が気づいてあげるのも難しいんですよね。
友人関係やLINEで気をつかう場面が増える
そしてさらに大変なのが、人間関係の変化。
小学校のころの友達とクラスが分かれて、「また1から人間関係を築かなくちゃいけない」のも地味にキツい。
しかも、今どきは入学してすぐ「クラスLINE作ったよ!入ってね!」みたいな流れがあって、
SNSの世界に不慣れな子はそれだけでプレッシャー。
表向きは「みんな仲良し風」を保たなきゃいけない…という、なかなか高度な世界です。
部活と勉強の両立で体力が追いつかない
新しい友達ができたり、やりたいことが見つかったり。
部活って本来は楽しい場所なんだけど、最初の時期は体力も気力も持っていかれる過酷さがあるんですよね。
朝練、放課後、帰宅後の宿題…家に帰ってきた頃にはクタクタ。
「今日はもう何もしたくない…」って言いたくなる気持ち、わかります。
この時期は、がんばる気持ちがあっても体がついていかない、
まさにがんばりたいのに疲れてる状態が続く時期。
親としては「部活のせいで勉強できてない!」と怒りたくなることもあるけれど、
そこをグッとこらえて「よくやってるね」って声かけるだけで、本人は救われます。
中1でよくあるつまずき|勉強・忘れ物・人間関係

「えっ、それ今日提出だったの!?」
「学校にワーク置いてきたってどういうこと!?」
毎日のように親がびっくりするようなことが起こるのも、この時期あるあるです。
でもこれ、悪気があるわけじゃないんですよね。
実際、塾でも「課題出せてないけど、本人はやったつもりだった」ってケース、ほんとによくあるんです。
忘れ物や提出物の管理が追いつかない
中学では教科ごとにノートやプリントが増えて、管理も複雑に。
「どこに何を書いたか分からなくなる」「宿題が何だったか覚えてない」って子はとても多いです。
親としては、「なんで確認しなかったの!?」って言いたくなるけど、
そもそも確認するという発想がまだ育ってない…そんな時期だったりします。
ちょっとしたチェックリストや、毎日の声かけだけでも変わってくるので、
「忘れる前提」でサポートしてあげるのがコツかもしれません。
▷新生活で忘れ物が増えるのも疲れサインのひとつ。怒らずに支えるコツはこちらで紹介しています。
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中学生の忘れ物にイライラ…
怒らずに減らす!親の工夫5選続きを見る
英語・数学で急につまずくことがある
中学最初の山場、それが「正負の数」!
マイナス×マイナス=プラスという謎ルールに、全国の中1が頭を抱えてます。
「マイナスって借金?」「0より下ってなに?」なんて、イメージがわかない子も多くて、
ここで苦手意識を持ってしまう子も少なくありません。
親としては、「え、そんなとこで?」って思いがちだけど、
ここはあえて一歩引いて、理解するには時間がかかることを前提に、
焦らせない・怒らないサポートが大事になってきます。
また、小学校で「英語は楽しい!」と感じていた子でも、
中学に入ると「いきなり単語テスト!」「文法ってなに!?」の連続で混乱しがちです。
特に書けない問題にぶつかる子が多く、
「英単語の小テスト、全然書けなかった…」というショックはなかなか大きいもの。
ここは、単語練習を一緒にやってあげたり、文法を簡単に解説してあげたり、
今つまづいてるところを一緒に確認することがすごく効果的です。
友人関係や体調の変化で気持ちが不安定になる
今の中学生にはほぼ必須となってるクラスLINEやグループLINE。
一見便利そうだけど、ここがトラブルの温床になってることも多いです。
- LINEに入ったけど話題についていけない
- 既読スルーしただけで「無視された」と言われる
- スクショされて悪口のネタにされる
こんな話、実際によく耳にします。
うちの子も最初のうちは「見てるだけで疲れる」「話題に入るの怖い」って、すごく悩んでました。
でも、これってなかなか親にも言いづらいし、見えにくい部分なんですよね。
「何かあった?」と聞かれても、「別に…」って返ってきちゃう。
だからこそ、普段から話しかけやすい空気を作っておくのがすごく大事です。
うちの子はあまりSNSに興味がないタイプだったこともあり、最初はとまどっていたものの数ヶ月後には上手な距離の取り方を覚えたようで、落ち着いてきました。
親は見てるだけで心配になりますが、時間がたつと子どももうまく順応する場合もあるので、心配しすぎずに見守ることも大切かなと思います。
そして、この時期に訪れる女子のひとつの大きな変化が生理。
中1の途中で初めて生理がきた、という子も。
心も体もまだ準備ができていないうちに、大人の体の変化が始まってしまう。
それだけでも大変なのに、学校生活や部活と重なると、がんばるパワーがどんどん削られていく感じなんです。
私の子もそうでしたが、「なんかイライラする」「気分が落ちる」って言葉にならない不安定さが出てきて、
親のほうも「これって反抗期?生理?それとも学校のストレス?」と戸惑うばかり。
ただ、これも経験を積んでいくうちに落ち着くことが多いです。
うちは娘が生理の話を嫌がるタイプだったのであまり関与しませんでしたが、鉄分のグミを買ってみたり、出来る限りのサポートをしていました。
親にできる声かけは「がんばれ」より「疲れてない?」

子どもがやる気を出さないとき、「なんでちゃんとやらないの?」「このままでいいと思ってるの?」って言いたくなること、ありますよね。
私も、何度そう思ったか分かりません。
でも、中1って、やる気がないんじゃなくて、環境に慣れず、ただただ疲れてるだけのことが本当に多い。
頑張りたくても、体も心もついていかない時期なんです。
正論よりもまず話を聞く
つい「早くやりなさい」「何やってるの」って言いたくなるけれど、
まずは「今日はどうだった?」「疲れてない?」の一言だけでも、心が開いてくれることがあります。
それで答えてくれなくてもいい。
話せる雰囲気があるっていうことが、実は一番大きな安心になるんです。
その子に合う支え方を探す
忘れ物が多い子には、「どうすれば忘れずにすむか?」という仕組みづくりの手助けが有効なことが多いです。
「一緒にToDoリスト作る?」など。
また、気分的に不安定になりやすい子には、「気持ちの整理」のサポートがおすすめ。
モヤモヤを言葉にできなくても、「つらかったんだね」と受け止めてもらえるだけで、心が少し落ち着いたりします。
▷『やる気がない=成績が悪い』と直結させず、冷静に関わるヒントはこちらにあります。
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成績が悪い中学生に、
親が“やるべきこと”と“やらなくていいこと”続きを見る
小さな仕組みで生活と勉強を整える
中1の最初は、気合いだけで生活を整えるのは難しい時期です。
だからこそ、親ができるのは「ちゃんとしなさい」と言うことより、少しでも動きやすい仕組みを作ること。
- 提出物や宿題をメモしておく場所を決める
- 学校のプリントを入れるファイルを用意する
- 寝る前に明日の持ち物を一緒に確認する
- 英単語は1日5個だけ見る
- 部活後は10分休んでから宿題に取りかかる
完璧に管理する必要はありません。
子どもが自分で動き出しやすくなるように、最初のハードルを少し下げてあげるだけでも十分です。
親も疲れる時期だから、自分のケアも忘れずに
子どもが中学生になって、新しい生活が始まったのは、実は親も同じです。
ママ友づきあいが変わったり、PTAや部活の保護者対応が増えたり、
「え、これまで以上に大変なんですけど!?」って思った方、きっと多いはず。
しかもこの時期って、ちょうど親自身も40代〜50代。
体調が安定しなかったり、仕事や家庭との両立でクタクタだったり…。
私も正直、「もう無理~~😇」って心の中でひっそり何度も叫んでました(笑)
それでもなんとかやれてたのは、
「子どもを支えるために、自分の時間や好きなことも大事にしよう」と思ったからなんです。
だから今、声を大にして言いたい。
自分のことも大事にしていいんです。
ちょっと手抜きごはんでも、洗濯物たたまず寝ちゃっても、
夜に推しの動画で爆笑してストレス発散でも、
それがあなたの元気のもとなら、どんどんやってください✨
親がご機嫌でいられることは、
子どもにとっても、家庭にとっても、すごく大事なエネルギーになります。
中学生活が始まってすぐのこの時期は、子どもにとっても、親にとってもとまどいの連続。
子どもは、学校生活の変化や人間関係、心と体の成長に振り回されて、毎日をなんとかがんばって生きているようなもの。
そして親もまた、子どもの変化に戸惑いながら、不安を抱えて手探りで進んでいます。
だからこそ、無理に引っぱることより、そばにいて安心できる場所になること。
「ちゃんとしなきゃ」より「無理しない」を選ぶことです。
まとめ:新中1のやる気ゼロは、焦らず整えていこう

この記事のポイントをまとめました。
この記事のポイント
- 新中1の「やる気がない」は、多くの場合疲れサイン
- 授業・人間関係・部活・提出物など、変化が一気に押し寄せる時期
- 忘れ物や勉強のつまずきは、気合いより仕組みで支える
- 友人関係や体調のゆらぎには、正論よりもまず受け止める姿勢が大切
- 親自身も無理せず、自分のケアやリフレッシュを大事にする
塾講師として10年以上中学生を見てきた経験からも、「新中1のやる気のなさ」は自然なこと。
新中1の時期は、親子で慣れていく途中です。
焦らず、まずは「疲れているのかも」と受け止めながら、少しずつ生活と勉強のリズムを整えていきましょう。