「子どもを塾に通わせているのに、学校の成績が全然上がらない」
こんな悩みはありませんか。
残念ですが、塾に通っても成績は上がりません。
では、どうしたら成績が上がるのでしょうか。
子どもが家庭学習をするようになれば必ず成績は上がります。
つまり、塾に通わなくても自宅学習ができれば成績は上がるのです。
塾講師歴10年以上、大手学習塾の事務を10年務め、現在も中学生に勉強を教えている現役講師の私が「成績が上がる家庭学習の方法」を詳しくお伝えします。
勉強嫌いの子を塾に入れる前に知って欲しいこと
親は、自分の子どもの成績が悪かったり、勉強嫌いだったりすると、塾に入れることを考えてしまいますよね。
しかし、塾がすべての子供に合っているわけではありません。
勉強嫌いな子供にとっては、家での学習が一番大切です。
勉強ぎらいな子が成績をアップする秘訣について、詳しくお伝えします。
塾に入れても成績が上がらない主な理由
子どもの学習の様子を見て、「このままでは心配なので塾に入れよう」と思う親は多いです。
まわりの友人や知人の子供たちが塾に通っていると、そうすればいいのかと考えがちですが、ちょっと待ってください!
塾通いにはデメリットがあります。
私が考えるデメリットは主にこの3点です。
- 長い拘束時間
- 高い授業料
- やった気分になるだけ
長い拘束時間
塾はたいてい授業時間が決まっており、無理があっても合わせる必要があります。
集団塾はもちろん、個別指導であっても、19:00〜20:30といった枠があってそこから選ばないといけません。
部活をやっていれば、帰宅してご飯を食べる時間もなく塾に行くことも。
行事で疲れている時も簡単に休むことはできないですよね。
高い授業料
塾ってなんでこんなに高いの?
授業料は安いと思ったのに「管理費」「教室維持費」のようなものが取られ、月々の支払いはそれほど安くなかった、ということがよくあります。
高い授業料を払っているからといって、経験豊富な講師や、優秀な講師に教えてもらえるのかというと、決してそうではありません。
やった気分になるだけ
塾に行く上で一番の落とし穴は「通っただけで勉強をした気分になること」です。
丁寧に教えてもらい、その場でそれを理解しても、後から自分で反復し定着しなければ役にたちません。
塾に行くだけで安心し、定着まで至らない子はとても多いです。
なぜ中学生になると勉強嫌いになってしまうの?
勉強嫌いな子は、小学生の頃から勉強につまづいていることがほとんどですが、それに気づくのは中学生になったときということが多いですね。
中学生になると、学習の内容や量が一気に増加します。
一方で、友達との関係や部活、趣味など勉強以外の関心事も増えます。
そんな中で勉強に対する関心や優先度が低下することは当然ですよね。
また、思春期という時期は自己確立の過程でもあり、自分自身を見つめる期間でもあります。
このため、勉強への集中や考え方が小学生の頃とは異なるのも、当然と言えるでしょう。
親の期待と現実のギャップ
多くの親は、中学生になった子供に対して「もう中学生なんだから、自分から勉強をしてほしい」と思います。
しかし、子どもたちが、多くの誘惑と戦いながら自らのペースで勉強に取り組むのはとてもむずかしいことです。
親が子供に対して抱く理想的なイメージと、子供の現状とのギャップは、親子の間に摩擦を生む要因ともなり得ます。
親としては、子供の成長を願うあまり、過度な期待やプレッシャーをかけてしまうことがあるかもしれません。
しかし、子供たちはその期待を背負うのは重たく、逆に勉強へのモチベーションを失ってしまいます。
親子の絆を深める、寄り添った学習の方法
「中学生は自分で勉強すべき」と考える親は多いですが、実は中学生もまだ親の手を必要としています。
親は学習のサポートをするべき?
はい、サポートしてください。
「えっ、私は勉強があまり得意じゃなかったし、サポートなんてできないよ」
「毎日、仕事や家事に終われて時間がないし、クタクタで勉強の面倒なんて見れない」
大丈夫、中学生の学習のサポートは誰でもできます。
詳しく解説しますね。
子どもの勉強時に親が隣にいることの意義
子供が勉強している時は、親が隣にいるだけで、その存在感が子供の心に安心感をもたらします。
親が隣にいることで、「私は一人じゃない」「困ったときには助けてもらえる」という安定感を感じることができます。
特別なことをする必要はありません。
見守ることが大切です。
ちなみに「見守る」とは、子供の勉強の進め方や様子を気にかけながら、適度な距離を保つことを意味します。
リビングで勉強している子供のそばで何か作業をする。これが「見守る」の最もシンプルな形です。
そしてここが大切なのですが、子どもが勉強をやってるそばでは静かにしましょう。
具体的には「テレビを消す」こと。
家事や掃除などはいいのですが、テレビやゲームは家族みんなにやめてもらいましょう。
「手を貸す」時と「自立を促す」時のバランス
中学生といってもまだ幼く、勉強に対して不安や疑問を持つことは当然です。
そんなとき、親が手を貸してあげることで、子供の自信がつくこともあります。
一方で、あれこれ口を出して指図したり、命令したり、またすべてを代わりにやってしまうのは避けましょう。
大切なのは、子供が成長するための「適切なサポート」を提供すること。
そして、子供が自ら考え、行動する力を養うことです。
行き過ぎたアドバイスをするのではなく、子供からの質問や相談があったときに答える、手を差し伸べる姿勢が大切です
調べ物や学習計画での親のサポート方法
子どもが、この問題がわからないって言ったら、どうすればいいの?
質問されて、親が答えられない時もたくさんあるでしょう。
そのときは、解き方ではなく「解き方を見つける方法」を提案しましょう。
参考になるものを教えてあげる
勉強が苦手な子は意外と基本的な学び方がわかっていないことが多いです
「学校のノートにやり方書いてない?」
「教科書のどこに書いてある? 探してみたら?」
このように、どこを調べればわかるのかを教えてあげれば子どもが自分で学ぶことができます。
先生に聞くようにいう
子供が理解できないことがあったら、「明日、放課後に先生に質問してみようね」と言ってあげてください。
先生は、質問すると丁寧に教えてくれることが多いですよ。
質問することにより先生に対する印象も良くなります。
You Tubeなどで解説動画を探す
今は動画サイトに無料で見られるとてもわかりやすい勉強動画がたくさんあります。
親が自分のスマホで動画を探してあげ、見せてあげましょう。
いっしょに見てもいいし、親だけが見て親が解き方を学んでも良いですね。
親が一緒に考える姿勢を見せることで、子供の学習意欲を向上させることができます。
寄り添ってくれる親がいることで、子どもも前向きな気持ちになりますよ。
丸付けをしてあげたり、プリントの整理を手伝ってあげたりするのもおすすめです。
家庭学習の成功の秘訣は親が時間を作ること!
子どもに寄り添ってあげたいけど、そんな時間はないのよ…
お母さんは毎日あれこれと忙しくて大変ですよね。
子どもに寄り添う時間を確保するためには、親自身が日常生活の中での時間管理を見直すことが不可欠です。
ここでは、時間を捻出するテクニックをお伝えします。
家事の時短テクニックとスケジュールの見直し
- 週初めに一週間分の献立を考え、食材をまとめ買いする。
献立はあらかじめ一週間分を考え、まとめ買いしておきましょう。
正直、一週間分を考えるのは苦行ですが、やってしまえばあとは本当にラク。
「この日は帰宅が遅くなりそうだから、簡単にできるものにしよう」というように、スケジュールに合わせたメニューを考えておくと、負担が減らせます。
- 家族に適切な家事を任せる
パパにお願いするのはもちろん、中学生になれば子どもにも家事を手伝ってもらえます。
塾に通っていると手伝いをする時間もなかなかありませんが、家庭学習ならじゅうぶんに手伝える時間があります。
「お風呂を洗ってお湯をはる」「食洗機の食器を片付ける」「買い出しした食材を冷蔵庫にしまう」など、簡単にできるものを手伝ってもらいましょう。
- 最新の家電製品などを取り入れて、時短を図る。
時短のための家電や道具は色々ありますが、私はこれを使って時間を捻出できた!という家電や調理器具はこちらになります。
- ガス衣類乾燥機
洗濯物が早ければ30分で乾く衣類乾燥機。朝、出勤前に、洗濯物を洗って乾かして畳んで収納まで終わります。
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- おにぎり型
朝ごはんやおやつ作りに大活躍。おにぎりを作るのが苦にならなくなりました。
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- ルンバ
居間の掃除はこれに任せています。レンティオで、中古品をレンタルして使っています。
- 靴乾燥機
雨に濡れたときや、朝までに靴を洗って乾かしたいときに大活躍。幼稚園の時に買っておけばよかったと後悔しています。
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靴乾燥機は靴が早く乾く!おすすめの商品をレビュー
雨で濡れてしまった靴、早く乾かしたいですよね。そんなときにとっても便利な靴乾燥機をご紹介します。
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- 食洗機
仕事を始めてから家事が回らなくなり、その時に一番先に購入した家電です。置く場所に工夫は必要ですが、買って損はありません。
NP-TA4-W パナソニック 食器洗い乾燥機(ホワイト) 【食洗機】【食器洗い機】 Panasonic [NPTA4W] 価格:77633円 |
ママの自分時間と子供の学習組み合わせ
子供の学習時間と親の自由時間をうまく組み合わせることで、質の高い親子の時間を確保することが可能です。
例えば、子供が宿題をしている間、親は隣で読書をするのはいかがでしょうか。
これにより、子供は安心感を持ちつつ、親も自分の時間を有効活用できます。
テレビを見れないと楽しみがない…なんて思わずに、子どもの横でできる作業や趣味を見つけましょう。
スマホで何かを読んだりしてもいいですよ。
ただ、子どもがもしスマホを我慢しているなら、LINEをしたりスマホゲームをしたりするのはやめましょう。これはパパも同様です。
親の努力が子どもの未来を変える
塾に行かずに成績を上げるには、じつは子どもの努力ではなく親の努力が必要だったのです。
しかしそれは「親が勉強を教えなければいけない」とか「親がすべてを管理しなければいけない」とかいう無理なことではありません。
- 親は工夫して自分の時間を捻出する
- 子どもが勉強をするときはそばで見守る
- 子どもが困っているときだけ手を差し伸べる
たったこれだけのことをすればOK。
これだけで、塾に払っていた月に数万の月謝は不要になり、なんで塾にいってるのに成績が上がらないの?!というイライラも全てなくなります。
子どもとの絆というすばらしいプレゼントもついてきますよ。
まずは明日から少しずつ家事を減らし、宿題を見守ってみましょう。