VもぎでC判定だと、「このまま第一志望を受けても大丈夫?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
私は「志望校を下げたほうがいいんじゃない?」って言ってるんだけど、
本人は「どうしてもここを受験したい」って言い張っていて……
結論から言うと、
C判定は「合格可能性はあるが、油断はできないライン」 です。
この記事では、中3のこの時期にもっとも不安になりやすい
「C判定がどれくらい厳しいのか」
「それでも挑戦したい場合は何をすべきか」
を、データと塾現場の視点で整理して解説します。
▷志望校を選ぶときの“現実ライン”や併願とのバランスについては、こちらの記事でくわしくまとめています。
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【都立高校志望の決め方】VもぎC判定でも迷わない!親が知っておきたい“現実ライン”と併願バランス
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この記事でわかること
- C判定が意味する“合格可能性40%”の本当の位置
- Vもぎ公式Q&Aから読み取れる「判定」の考え方
- 倍率によって変動する“合格ライン”の仕組み
- C判定から合格に近づくための現実的な方法
- 親が背負いすぎないためのサポートの考え方
VもぎC判定は「どれくらい厳しい」のか?現実ラインを正しく理解する
VもぎのC判定は 「合格可能性40〜59%」。
これは「やればいけるかも」というより、
“境界線ギリギリ” のゾーンに位置している という意味です。
過去の都立入試の傾向を見ると多くの場合、
合格者の中心はA判定・B判定の生徒 で占められています。
C判定帯は、合格ラインのすぐ下に位置することが多く、
当日の出来や倍率に、より強く影響を受けるゾーンです。
「半分くらいは受かる」というよりも、
“ギリギリの戦いに挑む位置” と理解しておくのがおすすめです。
▷都立入試の配点や内申の扱いなど、仕組みをあらためて整理したい方は、こちらの記事が参考になります。
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【都立高校入試の仕組み】内申点・学力検査・推薦の流れをやさしく整理|親が知っておきたい基礎知識
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Vもぎ公式Q&Aで読み解く「C判定の見方」

中学生の模試判定は、感覚的に受け止められがちですが、
Vもぎの「合格可能性〇%」は、過去の膨大な受験データから計算された統計情報 です。
C判定(40〜59%)は、半数弱が合格し、半数強は不合格というライン。
つまり「届くかどうかの境界ライン」という意味合いとなりますが、
この数値は次の2つの仕組みで決まっています。
① 過去の得点分布から“同じ点数帯”の合格率を算出
Vもぎでは、志望校ごとに過去数年分のデータを蓄積しています。
- 当日の受験者の得点分布
- 当日の合格基準点
- 内申点の影響
- 得点帯ごとに、どのくらいの生徒が合格したか
これらをもとに、
「今あなたが取った点数の“ゾーン”の合格率」が判定に反映されます。
そのため、過去の合格分布に近い位置にいるほど判定が高く出る 仕組みです。
② 判定はあくまで“統計上の目安”で、当日の得点で覆ることもある
Vもぎの公式Q&Aでも、
『判定は過去の受験データをもとにした目安であり、当日の得点によって十分に覆り得る』
という趣旨の説明が明記されています。
(参考:高校受験Q&A【Vもぎに関する質問】)
つまり、
- 最終的な結果は、あくまでも本番当日の得点で決まる
- 1月にA判定を取っていても、体調やミス次第で落ちることがある
- 1月までC判定しか出ていなくても、当日の出来次第では届くことがある
というように、模試の判定は「合否を確定させるもの」ではなく、
過去データから見た“参考値”にすぎません。
③ 倍率で合格ラインが動くため、毎年C判定の意味も変わる
同じ高校でも、
- 受験者数
- 受験層の学力
- その年の平均点
- 難易度の変動
こうした変数によって、合格ラインは毎年動きます。
そのため、「去年C判定からでも多く受かったから、今年も同じ」とは限りません。
逆に倍率が低い年には、C判定の合格率が実質的にもっと高くなることもある のが都立入試の特徴です。
倍率で“合格ライン”が上下する仕組み
都立入試は、当日の得点分布を基準に、人数でばっさり線が引かれる 仕組みです。
- 受験者が多い(高倍率)
→ 合格ラインは上に押し上がる - 受験者が少ない(低倍率)
→ 合格ラインは下に下がりやすい
つまり、同じC判定でも、
- 低倍率の年:C判定の中でも上位層は合格する可能性が高くなる
- 高倍率の年:C判定全員が不合格になることもある
という現象が起こります。
この“年による合格ラインの上下”が、C判定をとくに難しくしているポイントです。
▷進路を考えるうえで説明会の参加は大きなヒントになります。見学で押さえるべきポイントはこちらにまとめています。
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それでも第一志望を受ける?判断のポイントは「納得」と「準備」

C判定で第一志望に出願するのは無謀ではなく、戦略次第で合格も可能 です。
ただし、重要なのは次の2つ。
① 現実を理解したうえで、本人が納得しているか
- 「いまは合格ラインの少し下にいる」
- 「倍率次第で状況は変わる」
- 「合格するには“あと数点”を取りに行く必要がある」
これを親子で共有できていれば、挑戦は十分に意味があります。
逆に、親だけが「いけるはず!」と気持ちを大きくしてしまうと、
結果が出なかったときに後悔が残りやすくなります。
② 本番で“点を取りに行く準備”ができるか
合否を決めるのは模試ではなく本番。
必要なのは 本番で確実に積み上げる力 です。
- 過去問で合格点+αを安定して取る
- 苦手分野を12月〜1月で優先的に潰す
- 「落としてはいけない問題」を取り切る練習をする
- 間違えた問題の“原因”が説明できるようにする
この積み重ねによってC判定→B判定帯に届く力がついてきます。
C判定から合格に近づくための“現実的な方法”
ここからは、実際にC判定から合格した生徒たちがやっていた共通パターンを整理します。
① 過去問の「傾向」を知り、点の取りやすい科目から固める
都立入試は毎年そこまで大きく傾向が変わりません。
だからこそ、過去問の分析がもっとも効率的です。
- 得点源にできる科目
- 逆に伸びにくい科目
- 時間がかかる大問
- 失点しやすい頻出パターン
を明確にし、得点効率の高い科目から伸ばすのがポイントです。
② 「解けるのに落とす問題」をゼロにする
C判定の生徒は、難問ではなく “取れる問題の取りこぼし” が多い傾向があります。
- 計算ミス
- 読み落とし
- 時間不足による未解答
ここをつぶすだけで、
本番で+10〜20点アップするケースもあります。
③ 12〜1月は“弱点を広く浅く”ではなく“狭く深く”
この時期はもう、総復習の時期ではありません。
- 数学:関数・図形
- 英語:長文・英作文
- 国語:漢字・作文の型
- 理社:頻出テーマの暗記強化
など、点につながる範囲に絞り、確実に得点できる“武器”を増やす イメージです。
④ 体調管理が最大の「得点力」になる
本番で力を出し切れるかどうかは、
体調に大きく左右されます。
親はここをサポートすることで、
合格への“はしご”を置いてあげることができます。
ただし、押しつける必要はありません。
- 一度声をかけてダメなら、本人に任せる
- 食事・睡眠・環境を整える
- ストレスが大きい日は長く話しすぎない
くらいの距離感で十分。
本番に強いタイプではない子は、
安全校を選択することで“当日コンディションに左右されにくい”というメリットもあります。
「息子は入試本番の途中から体調が悪化してしまい、後半の教科はほとんど覚えていないと言うほど…。
それでもA判定の学校を選んでいたおかげで、なんとか合格できました。
もし、当初のC判定の学校を受けていたら、正直厳しかったと思います。
▷ 冬休みの勉強については、こちらの記事でもくわしくまとめています。
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親の役目は“背負うこと”ではなく、“橋をかけること”

C判定の不安は、親が一番感じるものです。
でも、親の焦りは子どもにすぐ伝わります。
大切なのは、
- 子どもの気持ちを否定しない
- 情報を整理してあげる
- 体調と生活の土台を整える
- 無理にやらせるより“できる環境”をつくる
といった、「背負う」のではなく「橋をかける」関わり方。
親のサポートで合否が決まるわけではありません。
でも、親の存在が “最後まであきらめず挑戦できる力” を支えることはあります。
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C判定は厳しい。だからこそ「正しい理解と戦略」で勝負が決まる
受験直前のC判定は、不安も大きいと思います。
ただ、判定の意味を冷静に整理し、今できる行動に落とし込めば、状況は見えやすくなります。
この記事のポイント
- C判定=合格の可能性はあるが安定していないライン
- 判定は「参考値」であり、結果は当日の得点で決まる
- 倍率次第で合格ラインが上下し、毎年状況が変わる
- 逆転した人の多くは、“必要な点数”を逆算して学習 している
- 親の役目は、点数を上げることではなく 環境・体調のサポート
- 本番に弱いタイプ・体調が崩れやすいタイプは 安全校への変更も検討材料
どんな判定であっても、最後に試験を受けるのは子ども自身です。
だからこそ、親は “焦りをそのまま子どもにのせない” ことが何よりの力になります。
C判定でも、あと数点で届くケースは確かにあります。
判定にとらわれすぎず、今できる準備を淡々と積み重ねていきましょう。