
うちの子、塾に行ってないけど…
市販の教材だけで本当に大丈夫なの?
「中学生の家庭学習、何から始めたらいいんだろう?」
「どの問題集を選べばいいのか全然わからない…」
そんな保護者の悩みにお応えすべく、この記事では中学生におすすめの問題集と、その効果的な使い方をまとめました。
私自身、塾講師としてさまざまな教材を使ってきた経験があります。この記事では、
- 実際に使っていた塾教材の特徴
- 各教材のおすすめの使い方
- 市販で買える教材の選び方
を、「学校準拠型」「応用・発展型」「基礎固め型」の3タイプに分けてご紹介します。
「これなら家庭でも続けられそう!」と感じてもらえるように、実践に役立つヒントをたっぷり詰めました。
ぜひ、お子さんに合った1冊を見つけてみてくださいね。
「家庭学習、いつ・どれくらいの時間やればいいの?」と悩む方はこちらの記事もどうぞ
学校準拠型(定期テスト対策向き)

「とりあえず学校のワークだけやってるけど、これで本当に大丈夫?」
「テスト前、いつもバタバタして終わらない…」
そんな悩みにこたえてくれるのが、学校準拠型の教材です。
教科書に合わせて作られているので、授業の内容をしっかり復習できるのがポイント。
定期テストの対策にもぴったりです!
※市販の準拠教材を買うときは、お子さんが学校で使っている教科書の会社名(東京書籍・教育出版など)をチェック!
教科書によって内容が違うので、同じ会社の準拠版を選ぶようにしてくださいね。
塾で使ってきた教材(塾専用教材)
塾では、こんな学校準拠タイプの教材を使っていました。
- アイワーク
- 必修テキスト
- Keyワーク
どれも学校の教科書にぴったり対応していて、問題数もかなり豊富。
テスト対策冊子が付いているものもあります。
ただ、実際の現場では「買わせたのに、塾ではほとんど使ってない…」というケースもよくありました。
もし「塾で買ったけど、ほぼ手つかずかも」というご家庭があれば、ぜひ家庭学習でフル活用してみてください!
学校の授業とリンクしている教材だからこそ、自宅でもしっかり役立ちます。
市販でおすすめの教材は?
中学教科書ワーク(中学全教科あり)
カラーページで視覚的にもわかりやすく、授業の復習や提出物対策にも◎。
学校のワークが進めやすくなります。
各学年5教科に加え実技教科もあります。
標準問題集(中学全教科あり)
見た目は地味だけど、シンプルで演習量が多め。
基礎から実力問題までバランスよく練習できます。
おすすめの使い方
この手の教材、テスト直前に「あわてて全部やる!」はキケンです。
ボリュームがあるので、どうしても間に合いません。
だからこそ、こんなふうに進めてもらうのがおすすめ。
- 授業で習ったら、すぐその単元だけ解く
- 時間があれば、予習として先に読んでおく
- テスト前は「確認問題だけやる」「実力問題だけやる」など、絞ってOK!
一気にやらず、こまめに進めるのが最大のコツ。
もし学校のワークが終わらないような子であれば、無理してこれらを追加する必要はありません。
逆に、「ワークは終わってるけど、もうちょっと練習したい」っていう子にはピッタリですよ!
「せっかく問題集をやっても、提出物に出せない…」という子にはこちらの記事も参考に
応用・発展型(模試・入試を見すえた演習向き)

応用・発展型の教材は、学校の授業は理解できていて「さらに力を伸ばしたい」中学生に向いています。
定期テストだけでなく、模試や高校入試を見すえた学習に取り組みたい場合に選びたいタイプです。
塾で使ってきた教材(塾専用教材)
応用力を伸ばしたい子に使っていたのが、
- シリウス(基礎・標準・発展に分かれていて便利)
- 新中学問題集
- ウィンパス
などです。
特に「シリウス」は、基礎・標準・発展の3段階に分かれており、成績や志望校に合わせてレベルを調整できます。
これらは、定期テストよりも難易度が高く、解説がないと難しい問題も多いため、ある程度の学力がある子や、先生のサポートがある環境向けです。
市販でおすすめの教材
チャート式シリーズ(中学生版・全教科あり)
解説が丁寧で、応用問題・発展問題も掲載。
定期テスト対策から入試演習まで対応できます。
難関校を目指す生徒や、上位層に特におすすめ。
チャート式はボリュームが多いため、1日1ページからなど、小分けに取り組むのがポイントです。
おすすめの使い方
- 教科書内容は理解していて、応用問題に挑戦したい子に
- 定期テストでは点数は取れるが、入試や模試も見すえて演習を積みたい子に
使い方のコツは「すべてを解く」よりも「できる問題を増やす」こと。
解けなかった問題は放置せず、解き直しノートなどに記録して、定期的に見直す習慣がつくとより効果的です。
基礎固め型(苦手克服・理解の再構築)
授業についていけない、問題を一人で解くのが難しい、通知表が3以下…そんな中学生に向いているのが「基礎固め型」の教材です。
「わからないからやらない」ではなく、「少しずつわかる」体験を積むことで、学習の土台をつくっていきます。
おすすめの使い方
- 毎日15分からスタート(1教科でOK)
- 苦手な単元から取り組む
- 学年をさかのぼって、1年生の最初から始めても◎
「今の単元がわからない」場合は、前の学年に原因があることが多いため、遠回りに見えても戻る勇気が大事です。
塾に入る前に、まずはこのシリーズで基礎を固めるのがおすすめ。
「朝起きて1ページ」「お風呂のあとに1ページ」など、時間を決めて取り組むと習慣化しやすく、脳の準備運動にもなります。
コピーして使ったり、机に開いたまま置いておくなど、工夫次第で取り組みやすさもアップします。
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“勉強環境のインフラ”として、1台あると大きな助けになりますよ。

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市販でおすすめの教材
ひとつひとつわかりやすくシリーズ(中学全教科あり)
内容は基礎の基礎にしぼられていて、解説もとても丁寧。
1回15分程度の構成で、取りかかるハードルが低くなっています。
パターンドリルシリーズ(中学全教科あり)
反復用に特化した教材。
1回1ページで短時間で取り組めるので、毎日の習慣化にぴったりです
中2からの巻き返しに成功した家庭学習のコツはこちら
まとめ|教材選びのポイントと親のサポート

教材は「全部やる」ことが目的ではありません。大切なのは、
- 子どものレベルに合っているか
- 続けられる分量か
- 理解→演習→反復→定着のサイクルを回せるか
まずは1教科・1冊から始めて、少しずつ「やればできる!」という経験を積ませてあげましょう。
そして、どんな教材でも親の声かけや環境づくりがとても大事です。
お子さんに合った教材を見つけて、家庭学習を楽しく・前向きに続けていけるといいですね!