入試本番が直前に迫ると、子ども以上に親のほうが不安で落ち着かなくなることがあります。
あれもこれも心配になっちゃって、つい声かけちゃうけど
本人は「放っておいて!」って感じなのよね…
「何をしてあげればいいの?」
「これはやらないほうがいい?」
と迷い続けた経験から、受験直前に親が意識してよかったこと・やらなくてよかったことを整理しました。
▷もし、まだ冬休み〜1月の段階でこの記事を読んでいる方は、本番に向けた準備段階について、こちらの記事で先に整理しておくのもおすすめです。
-
-
【冬休み〜1月】中3受験直前
親は何をすればいい?
やってよかったこと・やらなくてよかったこと続きを見る

入試本番前、親が迷いやすいポイント(学校・仕事・付き添い)
中3の受験直前期になると、「これでいいのかな?」と、親の気持ちが揺れやすくなります。
それまで積み重ねてきた時間があるからこそ、最後の判断ひとつひとつが重く感じてしまう時期でもあります。
ここでは、私自身が迷ったこと、そして塾で多くのご家庭を見てきて「特に悩みが集中しやすい」と感じたポイントを整理してみます。
親の関わり方に正解が見えなくなる
入試本番前は、
「口を出しすぎてもいけない」
「でも放っておくのも不安」
そんな板挟みになりやすい時期です。
声をかけすぎるとプレッシャーになりそうだし、何も言わないと「見捨てたと思われないかな」と心配になる。
特に中3になると、親の言葉がそのまま素直に届く年齢でもなくなってきます。
だからこそ、何が正解かわからなくなって迷ってしまうのは、親としてとても自然なことだと思います。
高校入試前、学校を休む?仕事を休む?親が迷いやすい判断
高校入試前になると、学校を休ませたほうがいいのか、親が仕事を休むべきか、当日は付き添ったほうがいいのか――
次々と、具体的で現実的な判断に迫られます。
特にこの時期、親はこんなことで迷いやすくなります。
- 学校を休ませるべきか、いつから休ませるのか
- 当日は親が高校まで付き添ったほうがいいのか
- 仕事を休むのは大げさなのか
周りの家庭の様子や、SNS・ネットの声を見ていると、
「みんな普通に一人で行ってるのかな」
「過保護だと思われないかな」
と、余計に迷ってしまうこともありますよね。
特に女の子の場合は、早朝の移動や慣れない路線、防犯面が気になるご家庭も多いと思います。
一方で、本人は
「別に大丈夫だよ」
「一人で行けるよ」
と、あっさりしていることもあり、親の心配との温度差に戸惑うこともあります。
このあたりは、子どもの性格、通学環境、家庭の事情によって、判断が大きく分かれるポイントです。
正解を探そうとしすぎてしまう
入試前は「これが正解」「こうすべき」という答えを探したくなります。
でも実際には、家庭ごとに様々な条件も違い、選んでいる判断はバラバラです。
どの選択が正しかったかは、結果が出てからでないと分からないことも多く、あとになって振り返れば「どれも間違いではなかった」と感じることも少なくありません。
この時期に大切なのは、完璧な正解を選ぶことよりも、その家庭なりに納得して判断することなのだと思います。
やってよかったこと

入試本番前は、「何か新しいことを足さなきゃ」と思いがちですが、振り返ってみると、やってよかったのは特別なことではありませんでした。
子どもが落ち着いて本番を迎えられる環境を整えること。
それが、親にできる一番大きなサポートだったと感じています。
勉強以外の段取りを整えた
勉強そのものは、子どもが主役です。
でも、勉強以外の部分、たとえば当日の段取りや準備は、親が支えられるところでもあります。
- 試験当日のスケジュール確認
- 持ち物の準備
- 交通経路や所要時間の再確認
こうしたことを事前に一緒に確認しておくだけでも、子どもは「目の前のこと」に集中しやすくなります。
特に当日の朝は、できるだけ余計な判断や不安を増やさないことが大切だと感じました。
我が家の場合は付き添った
判断は家庭によって分かれますが、ここでは、入試当日の付き添いについて、我が家がどう考えてどう決めたかを紹介します。
我が家では、息子本人が特に嫌がらなかったこともあり、距離を取りつつ、高校の門の前まで一緒に向かいました。
会話はほとんどなく、静かに電車に乗って行ったのを覚えています。
娘のときは、痴漢の心配もあり、仕事を休んで一緒に向かう選択にしました。
息子のときと同じように門の前まで行きましたが、同じように心配そうに校舎に消えていくお子さんを見守る保護者の方がたくさんいました。
本人も特に抵抗はなく、私自身も、家にいてずっと心配ばかりしているよりは、一緒に会場まで行ったほうが気持ちが落ち着いたので、その判断でよかったと感じています。
ちなみに、当日は、車よりも電車を選びました。
電車のほうが時間が読みやすく、万が一トラブルがあった場合でも遅延証明が出る安心感があったからです。
(※影響が出にくそうな第2希望以下の私立受験では、車で送迎することもありました)
1日のシミュレーションをしておいた
これは、特にやってよかったと感じたことのひとつ。
試験当日と同じ時間に起きて、同じ流れで朝食をとり、試験時間に合わせて過去問を解いてみることです。
お昼も、本番を想定した時間・内容で一度食べてみました。
模試やVもぎは、昼食がなかったり時間割が違ったりして、本番の感覚とは少し異なります。
一度でも当日の流れを体験しておくことで、「何が起きるかわからない」という不安が減り、気持ちが落ち着く子も多いと感じています。
気持ちの切り替え方を共有していた
入試の最中は、
「できなかった問題」
「終わった教科」
が、どうしても気になってしまいます。
でも私は、
- 終わった教科のことは考えないこと、
- 最初から取れない問題は切り捨てること、
- 最後の時間はミスチェックに使うこと。
こうした考え方だけは、繰り返し伝えていました。
完璧を目指すより、取れるところを確実に取る。
それだけで、気持ちが少しラクになる子もいます。
入試本番前に、親が確認しておきたいこと
入試が近づくと、つい「勉強は大丈夫かな?」と気になってしまいますが、本番前に親ができることは、勉強以外の部分をできるだけ整えておくことだと感じています。
特に高校入試前日は、当日の流れや準備について、「なんとなく大丈夫」ではなく、一度きちんと確認しておくだけで、子どもも親も気持ちが落ち着きやすくなります。
我が家で事前に確認しておいてよかったと感じたのは、次のような点です。
- 試験当日のスケジュール(起床時間・家を出る時間)
- 持ち物(受験票、筆記用具、時計、昼食など)
- 会場までの交通経路と所要時間
- トラブルがあった場合の対応(遅延時の動きなど)
- 付き添うかどうか、どこまで一緒に行くか
特別な準備は必要ありませんが、「当日になって考える」ことを減らしておくことが大切だと感じました。
直前期は、ただでさえ気持ちが張りつめやすい時期です。
親が段取りを把握しておくだけでも、子どもは「目の前の試験」に集中しやすくなります。
やらなくてよかったこと
入試本番前は、親のほうが不安になればなるほど、「何かしなきゃ」「何か言わなきゃ」と動きたくなります。
でも振り返ってみると、やらなかったことが、結果的によかったと感じる場面も多くありました。
新しいことを増やす・変えること
直前になると、
「これもやったほうがいいかも」
「今からでも間に合う教材があるかも」
と、不安から情報を探してしまうことがあります。
でもこの時期に、新しい問題集や勉強法を増やすことは、かえって混乱や焦りにつながりやすいと感じました。
同じ理由で、生活リズムを大きく変えることも避けてほしいことの一つです。
とくに、学校を休む選択をした場合、起きる時間がズレてしまいがち。
生活リズムは、できるなら本番の起床時間に合わせていけるのが理想。
もし学校を休んでダラダラしてしまいそうなら、やっぱり休まずに規則正しく学校に行くほうが望ましいかもしれません。
感染症対策や水分補給など、体調管理は引き続き意識したいところです。
▷わが家で実際に役立った、がんばりすぎない体調管理の工夫や小さなグッズについては、こちらにまとめています。
-
-
中学生の冬・受験前の体調管理
実際に役立ったちょっとした対策&便利グッズ続きを見る
先の進路を親が先に決めつけなかったこと
親が不安になり、
「都立はもう無理かも」
「ここに行くしかないね」
と口にしてしまうと、子どもの気持ちや選択肢を、親が先に閉じてしまうことになりかねません。
どんな結果が出ても、一緒に考える余地は残しておく。
この距離感を保てたことは、直前期の空気を悪くしないために大切だったと感じています。
不合格を引きずりすぎなかったこと・前向きに考えたこと
私立一般や都立推薦で不合格になると、
「なぜダメだったのか」
「どこが足りなかったのか」
と考えてしまいがちです。
でも、結果が出た直後に理由探しをしたり、選択を後悔したりしても、子どもにとって前向きな時間にはなりません。
悔しいね、厳しかったねー、と気持ちは共有しつつ、それ以上は掘り下げない。
不合格を必要以上に重く扱わなかったことは、結果的によかったと思っています。
また、不合格が続くと、気持ちを切り替えるのは簡単ではありません。
とくに「ここはいけるでしょ!」と思っていたところが不合格だと、親も子も落ち込みが大きいものです。
それでも、終わった試験をいつまでも引きずらないことは意識していました。
入試本番に向けて、すでに経験した緊張感や空気感は、決して無駄にはなりません。
- 初めての試験会場
- 独特の緊張感
- 一日を乗り切った経験
これらは、本番に向けた大きな準備になります。
落ちたこと自体ではなく、経験できたことに目を向ける。
そう考えることで、次の試験に気持ちを切り替えやすくなったと思います。
入試に付き添わない選択でも大丈夫なケース
うちは入試に付き添わないんだけど、大丈夫なのかな…
ここまで読んで、「うちは入試に付き添わない選択をしたけど大丈夫かな」と感じている方もいるかもしれません。
でも、付き添わない選択も、全然アリです。
- 通学や模試で経路に慣れている
- 本人が一人で行くことに不安を感じていない
- 朝の移動に特別なリスクがない
こうした条件がそろっていれば、無理に付き添わない判断でも問題ないと思います。
大切なのは、子どもが落ち着いて会場に入れるかどうか。
親の安心と、子どもの安心が一致する形を探すこと。
それが、受験直前期の判断として、いちばん大事なポイントだと感じています。
まとめ|高校受験の入試本番前、親にできること

高校入試本番前は、親の判断や関わり方が一番揺れやすい時期です。
「これでいいのかな」
「何か足りないことをしているんじゃないかな」
そんな不安を抱えながらも、振り返ってみると、やったことよりも、やらなくてよかったと感じる場面も多くありました。
この記事でお伝えしたことをそれぞれの項目でまとめてみました。
【迷いやすいポイント】
- 入試本番前は、親の関わり方に正解が見えなくなりやすい
- 学校・仕事・付き添いなど、現実的な判断に迷いやすい
- 「正解探し」に引きずられやすい時期でもある
【やってよかったこと】
- 勉強以外の段取り(当日の流れ・持ち物・移動)を整えた
- 子どもの様子に合わせて、付き添う・付き添わないを判断した
- 試験当日の流れを事前にシミュレーションしておいた
- 終わった教科を引きずらない考え方を共有していた
【やらなくてよかったこと】
- 新しい教材や勉強法を増やさなかった
- 生活リズムを大きく変えなかった
- 進路や結果を親が先に決めつけなかった
- 不合格を必要以上に引きずらなかった
入試本番前に、親がすべてを正しく判断することはできません。
でも、子どもが落ち着いて会場に向かえる環境を整えることは、親にできる大切な役割です。
どんな結果であっても、悩みながら選んだ判断は、無駄にはなりません。
我が子も、塾で見てきたお子さんたちも、望んだ通りの進路でなくても、結果的にそれぞれの場所で楽しく高校生活を送っていました。
この時期を過ごしている親御さんの気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。