中学生の家庭学習

中3の冬に親が不安になるのはなぜ?知っておきたい受験の現実

子どもはケロッとしてるのに、私のほうが受験のことで不安ばっかり…

中3の高校受験がいよいよ迫ってくる時期。
実は、子どもよりも親のほうが不安でいっぱいになるケースを、私はたくさん見てきました。

模試の結果、私立の併願、体調管理、入試当日の段取り、費用のこと。
親として、気になることは本当にたくさんありますよね。

一方で、当の本人はというと、意外といつも通りだったり、ケロッとしていたり。
悩みすぎたり、緊張しすぎたりするのも心配ですが、
あまりにあっけらかんとしていると、それはそれでモヤッとしてしまうこともあります。

この記事では、中3の冬に多くの親が直面する現実的な問題を整理しながら、
どう向き合えばいいのかを、できるだけ冷静に言葉にしていきます。

受験の時期に悩んでいる母親の様子

中3の冬、親の不安が一気に膨らむ理由

中3の冬になると、親の不安が一気に大きくなるのはどうしてなのでしょうか。

10年以上中3受験生を指導してきた経験、さらに親としても二人の受験生を育てた経験から、
私なりに理由を考えてみました。

まず一つ目は、親のほうが情報を多く持っているという点です。

模試の判定、倍率、内申、併願校の基準。
数字や条件を見れば見るほど、不安になってしまいますよね。

一方で子どもは、「今日は何をやるか」「次の模試どうだったか」など、
目の前のことに集中している場合が多く、そこまで先のことを考えていないことも少なくありません。

また、この時期は感染症が流行りやすく、体調管理へのプレッシャーも大きくなります。

もう小さな子ではないけれど、完全に任せきれるほど大人でもない。
それが中学生という年齢ですよね。

「これ食べなさい」「早く寝なさい」が通じない年齢だからこそ、
親のほうが気を張って、疲れてしまうのだと思います。

中3の冬に親が直面する「現実ライン」

勉強道具が置いてる机

ここからは、毎年多くの家庭が直面する、
でもあまり表では語られない現実的なラインについてお伝えします。

模試やVもぎが思うように伸びないことはある

最後の1月の模試。
「もうちょっといい成績だと思っていたのに…」

思うような点数が取れていなかったとき、
親のほうが落ち込んでしまうことがあります。

でも、直前期は誰もが一気に点数を伸ばせるわけではありません。

夏〜秋に伸びきった子、冬は安定期に入る子、直前で少しだけ上向く子…

タイプは本当にさまざま。

模試の結果は、合否を決めるものではありません。
また、子どもの努力が、そのままストレートに結果に出るものでもありません。

「努力が足りないから上がらない」
そう単純に結びつける必要はない、ということは、
親の側が意識しておけるといいですね。

▷模試の判定の受け止め方については、こちらでも詳しく書いています。

VもぎC判定は厳しい?まだ間に合う? 都立志望の親が知るべき“現実ライン”と合格への戦略

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すべり止めの私立が、想定より厳しいこともある

併願校=安全、と思っていたのに、
実際にはそうならないケースもあります。

都立志望のご家庭では、併願優遇で私立を確保している場合が多い一方で、
力試しや、併願優遇を取れずに一般入試で挑戦する生徒も一定数います。

ただ、私立の一般入試は、思った以上に狭き門です。

「ここは大丈夫だと思っていた」
「まさかここがダメなんて…」

そう感じる家庭は、毎年少なくありません。

でも、それはそれまでの選択や努力が間違っていた、ということではありません。

入試は相対評価。
周りも同じように努力している中での結果です。

子どもは意外とケロッとしていることもある

模試や私立の結果を見て、親は大きく動揺しているのに、
本人は意外と落ち着いている。

そんな場面も、受験期にはよくあります。

でもそれは
「何も考えていない」
「やる気がない」
ということとは限りません。

子どもなりに気持ちを切り替えている場合もあれば、
まだ実感が追いついていない場合もあります。

本当はすごくショックを受けているのに、
それを表に出さない子もいます。

親に気を遣われたり、慰められたりするのが苦手な年齢でもあるので、
対応が難しいと感じるのも無理はありません。

親が悩みやすい「正解のない選択」

中3の冬には、
親を悩ませる、答えのない選択を迫られる場面が続きます。

学校を休ませる?休ませない?

風邪や感染症が気になる時期。

「念のため学校を休ませたほうがいいのか」
「生活リズムを崩さないほうがいいのか」

休ませたからといって、家で集中して勉強できるとは限りませんし、
登校したからといって、必ずしも悪いわけでもありません。

家庭の状況、本人の性格、体調。
それぞれを見ながら判断していくしかありませんよね。

ちなみに、うちの場合。
息子は入試前日まで普通に登校しました。
周りの友達も休まない子が多く、自然とそうなった形です。

一方、娘は「いつから休むか」をかなり悩んでいました。
最終的には、私立受験が終わったあと、
「都立入試1週間前から休む」と自分で決めました。

塾に行きたがらない・疲れている

直前期になると、
「今日は塾に行きたくない」
「ちょっと疲れている」
そう言う子も出てきます。

このとき、無理に行かせることが正解とは限りません。

直前期は、量をこなすことよりも、
消耗しすぎないことが大切な場合もあります。

親としては
「サボりたいだけじゃないの?」
と思ってしまうこともありますが、
本人の気持ちを尊重してあげてもいい場面もあります。

そもそも、親はどこまで関わるべき?

中3にもなると、親の言葉がそのまま響く年齢ではありません。

かといって、
完全に放っておくのが正解とも言えない。

この時期の親の役割は、「管理すること」よりも、
環境と段取りを整えることにあります。

親が知っておきたい「線引き」

受験生の子どもがいる母親の画像

この時期、親がすべてを背負う必要はありません。

  • 合否そのもの。
  • 子どもの感情。
  • 将来への不安。

それらは、親が抱え込みすぎなくていい部分です。

一方で、親がやっていいこと、できることもあります。

  • 当日の段取りを整える
  • 体調を崩しにくい環境をつくる
  • 必要以上に不安を煽らない

受験期に限らず、普段からやっていることを、
少しだけ意識して続けるだけでいいとも言えます。

まとめ|中3の冬、親が知っておきたい受験の現実

中3の冬は、受験が現実として目の前に迫る時期。
子ども以上に、親のほうが不安を抱えやすくなるのも、決して珍しいことではありません。

この記事では、中3の冬に多くの親が直面する「受験の現実」を、できるだけ冷静に整理してきました。

【この記事でお伝えしたこと】

  • 中3の冬に、親の不安が一気に大きくなりやすい理由
  • 模試やVもぎの結果が、思うように伸びないことは珍しくないこと
  • すべり止めの私立が、必ずしも「安全」になるとは限らない現実
  • 親が焦っていても、子どもは意外と落ち着いていることがあるということ
  • 学校を休ませるか、塾に行かせるかなど、正解のない選択が続く時期であること
  • 親がすべてを背負い込む必要はないということ。

親の役割は、合格させることではなく、子どもが前に進める環境を整えること。

どんな結果であっても、進んだ道が間違いになるわけではありません。

この冬を乗り越える親御さんの気持ちが、少しでも軽くなればうれしいです。

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ryoko221

都立高校受験を中心に、のべ300人以上を個別指導。 現在も大手学習塾に勤務し、家庭と教育の両面から“がんばりすぎない受験サポート”を発信中。 2人の子どもは偏差値60台の都立高校に合格。 家事・育児の効率化アイデアや、親がラクになる勉強サポート術をお届けしています。