家庭学習

中3男子の受験スイッチはどこにある!? 親のイライラと向き合うリアル体験記

中3男子、受験なのにやる気ゼロ!? 第一志望合格までのリアル体験記

お子さんにこんなことを思ったことありませんか?

勉強のやる気ゼロでゲームばっかり!
将来のことも考えていないように見えるし …
この子、本当に受験する気あるの?

私も、中3の息子に何度そう思ったか…!

塾では何人もの受験生を見てきましたが、 “自分の子どもの受験”は、まったく別ものでした。
本当に苦しいし、見通しは立たないし、怒ってばっかりで、毎日イライラ。

…今だからこそ振り返って、あの頃の受験を記録として書きたいと思います。

はじめまして!塾講師として10年間、中学生の指導に携わってきました。
自分の子ども2人も、偏差値60以上の都立高校に合格!
家庭学習の力を信じて、親の関わり方や時短家事の工夫も発信しています。

中1のころは「真面目で上を目指せる子」だと思っていた

中1の頃は成績もそこそこ良くて、塾の先生とも「この子なら上位の都立も狙えるかもね」と話していました。
素直で真面目そうに見えて、私も安心していたのだと思います。

でも実は、本人の本音は「勉強なんてめんどくさい」「ゲームだけしていたい」だったらしく…。

男の子って自分の気持ちをはっきり言わないことも多いから、気づけなかったんですよね。

中2で見え始めた“やる気のなさ”と、自我の芽生え

中2になって、息子の態度が少しずつ変わってきました。
「オレはオレでやるから」と言いながら、実際は何もしていないように見える日々。

部活も週1のゆるい文化部で、家ではずっとスマホかゲーム。

リビング学習だったので、やっていないのは一目瞭然。

何も言わないようにしていても、心の中は焦りだらけでした。

頼みの綱だった塾で、まさかの出来事

それでも「塾に行ってるから大丈夫」と思っていたある日。
息子が塾から帰るなり、

先生とケンカしたから、もう塾に行かない!

と言い出して、びっくり!!

先生からもすぐに電話があり、謝ってくれましたが、 親としては「最後の頼みの綱が切れた…」という気持ちになりました。

幸い、友達がいたからなんとか塾は続けてくれたけど、
私は塾への信頼がなくなってしまいました…

志望校がない、夢もない、何も決まらない

勉強している中3男子の後ろ姿

中3になっても、息子の様子は大きく変わらず。

塾にはなんとか行ってるけど、家では相変わらずのんびりで、勉強している様子はほとんどなし。

高校の見学にも何校か連れて行きましたが、「行きたい高校はない」「やりたいこともない」と口にしていました。

英検はインフルエンザで受けられず、内申も伸び悩み、 私立の併願もあまり良いところは取れず…という状態。

私自身も、「やればできるのに、なぜやらないの?」という気持ちが強く、 ついイライラしてしまっていたと思います。

スイッチが入らないまま、入試当日へ

12月の模試でA判定が出たときも、 本人は

勉強してないのにA取れたわー
ラッキー!

と、他人事のよう(それもまたイライラ…)

本当はもう一段階上の高校も狙えたのですが、 学校紹介のビデオを見た息子が「こんなに勉強する高校、無理」と却下。

当時の私は、「頑張れば行ける高校なのに、なぜ挑戦しないの?」と苛立っていました。
でも今思えば、それは私の理想を息子に押しつけていただけだったのかもしれません。

そして入試当日。前日から咳が出ていたものの、平熱だったので予定通り試験へ。
しかし、試験中に体調が悪くなり、なんとか全教科を受けて帰宅。

家で熱を測ると38度。すぐに息子は病院へ…(幸いインフルやコロナではなかった)

このときはさすがに不合格を覚悟して、私立入学に必要なお金をかき集めましたね…

合格の理由を振り返って思うこと

結果として、息子は第一志望の都立高校に合格しました。
今でも「なぜ受かったのか分からない」と本人は言っていますが、 おそらく理科の問題が難しかった年で、得意科目だったことが幸いしたのだと思います。

それ以外にも、思い当たることがいくつかあります。

  • 小学生の頃、通信教育をやっていたので土台ができていた
  • 中学では英語と数学だけは私が苦手をサポートしていた
  • 塾に友達がいて、通い続けるモチベーションになっていた

やっていないように見えて、ゼロではなかった。
親の目に見える範囲がすべてではないと、今なら分かります。

見えないところで、ちゃんと育っていた

当時は「なんで何もしないの?」「将来どうするの?」と不安ばかりでした。
でも、息子なりに、ちゃんと考えていたのかもしれません。

高校でも、勉強こそしませんでしたが、友達に恵まれて楽しく過ごしていました。

結局、あの子を支えていたのは「人とのつながり」だったんだと思います。

勉強ができるかよりも、大事なのは「一緒に頑張れる人がいるかどうか」だったのかもしれません。

そして現在――また新しい試練が

そんなわけで、無事第一志望に合格し、私はようやく安心したのですが、 高1の終わりに息子が突然言いました。

「オレ、VTuberになる。大学はいかない」

……ふりだしにもどる(泣)

▶︎ こちらの記事も参考にどうぞ↓

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ryoko221

家事・育児の効率化をテーマに、暮らしをラクにするアイデアを発信中。 主婦ライターとして教育・子育て分野でも執筆しており、実体験にもとづいたレビューが得意です。

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