中学生の成績が思うように伸びなくなったとき、多くの親御さんが口にするのが、こんな言葉。
「もっと早く勉強させればよかったのかも…」
「中1のうちから、ちゃんとやっておけば間に合ったのかな…」
中1から受験まではまだまだ遠く感じるもの。
中学校生活も充実し、勉強が後回しになるのはよくあることです。
また、中1で強い危機感を持っている家庭もそれほど多くありません。
「まだ大丈夫」「様子見でいいかな」と思いやすい時期なのです。
だからこそ、今頑張ることで他と差をつけることができ、受験のための基礎力もつけることができるのです。
「あとから取り返す」よりも、「今のうちに整えておく」ほうが、ずっと楽。
この記事では、成績が落ちてから気づいた親の立場から、「中1の冬にこれだけはやっておけばよかった」と感じたポイントを、学習面・生活面の両方から整理していきます。
今、中1のお子さんがいるご家庭はもちろん、中2・中3で「もっと早く知りたかった」と感じている方にも、一度立ち止まって読んでほしい内容です。

中2の冬に焦ると手遅れ?|実はもう中3の入口
中学生の勉強でつまずきやすいタイミングはいくつかありますが、その中でも多いのが中2の後半〜冬。
もちろん、中2の後半からでも間に合います。
でも、その時期はもう中3への入口。
部活や行事、人間関係も忙しくなり、「立て直す」のにかなりのエネルギーが必要になります。
一方で、中1の冬〜3学期はまだ余裕のある時期。
学習内容も1年分だけ、時間もそこまでかかりません。
この時期に土台を整えておくと、中2以降の学習でつまづくことが少なくなります。
▷「もう中2に入ってしまった…」と不安な方は、こちらも参考にしてください。
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中2からの逆転は可能?手遅れかも…と感じた時に読む親のサポート術
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中2後半から一気に大変になる理由
中2の後半になると、状況は一気に変わります。
- 勉強内容が難しくなる
- 部活や行事が本格化する
- 友達関係も忙しくなる
時間も気力も削られる中で、「中1・中2の内容をまとめて復習しよう」とするのは、正直かなり大変です。
中1のうちは、まだ余裕がある
一方で、中1の冬〜3学期はどうでしょうか。
- 学習内容はまだ1年分だけ
- 勉強量も比較的少なめ
- 間違えたやり方を修正する時間がある
この時期は、「土台を整える」感覚で進められるのが大きな違いです。
あとからまとめてやろうとすると大変なことも、今のうちに「1年分だけ」なら、
そこまで時間もかからずに取り組めます。
だからこそ、中2になってから焦らないためにも、中1の冬〜春は、実はとても効率のいい時期なのです。
成績が落ちてから気づいた
中1の冬にやっておけばよかった学習

ここからは、中2・中3になってから「これは本当にやっておけばよかった…」と感じることが多い、中1の学習の土台についてです。
ポイントは、「たくさん勉強すること」ではありません。
この先につながる部分だけを、きちんと押さえておくこと。
それだけで、中2以降の大変さはかなり変わります。
数学|比例・反比例と立体図形は中1のうちに固めたい
まず数学。
中1の2学期に学ぶ比例・反比例は、都立高校入試でもほぼ必ず出てくる「関数」の入口にあたります。
この単元があいまいなまま中2に進むと、
- 式や座標の意味がわからない
- グラフが苦手
といった状態になりやすく、中2・中3で一気に苦しくなるケースがとても多いです。
冬休み中に完璧にできなくても大丈夫ですが、遅くとも春休みが終わるまでには、「わかる」「使える」状態にしておきたい単元です。
もう一つ、意外と見落とされがちなのが、中1の3学期に学ぶ立体図形。
立体の表面積や体積は、三平方の定理を絡んで入試でよく出題されます。
にもかかわらず、その後の学年でじっくり復習する機会があまりありません。
実際、中3になってから
「立体が全然わからない」
「公式は知っているけど使えない」
とつまずく子はとても多いです。
だからこそ、中1のうちにしっかり身につけておく価値がある単元です。
中2・中3になってから戻るより、中1の内容として扱える今のほうが、理解も定着も圧倒的に早いからです。
▷計算ミスが多い場合も、今うちに改善しておきましょう。
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【中1数学】計算ミスを防ぐ!家庭でできるサポート術
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英語|中1の文法と単語が中2以降の成績を左右する
英語は、はっきり言って中1の理解がほぼすべての土台。
特に重要なのが、
- be動詞と一般動詞の区別
- 三単現のsの意味と使い方
- 単語の意味がスッとわかり簡単なものなら書ける力
ここがあいまいなまま中2に進むと、文法がどんどん積み重なっていく英語は途中から立て直すのがかなり大変になります。
逆に言えば、中1の段階でこの土台ができていれば、中2以降の英語は比較的スムーズに入っていけます。
冬〜春は、文法を増やすよりも「中1内容の整理」。
これだけで十分です。
勉強量より大事な「学習の型」|中1で身につけたい習慣
成績が3のあたりで伸び悩む子を見ていると、つまずきの原因は「あいまいなまま放置していること」がとても多いです。
たとえば、
- ワークを提出して終わり(内容はあまり理解していない)
- テスト直しをしていない、または形だけ
- 間違えてもなぜ間違えたかはわかっていない
この「基礎力」が整っていないまま中2に進むと、勉強時間を増やしても成果が出にくくなります。
中1のうちに、あいまいな部分をできるだけ潰しておくことが今後の学習力アップにつながります。
▷「平均くらいから抜け出せない」と感じている場合は、こちらで具体策をまとめています。
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中1の冬〜春は生活リズムと学習リズムを整えるチャンス
中1の3学期は、学習面でも生活面でも、実はいちばん油断しやすい時期です。
学校に慣れて、つい気が抜ける
- 学校生活にもすっかり慣れた
- 定期テストも何回か経験した
- 大きなトラブルもなく過ごせている
こうした状況から、「まあ、このままで大丈夫かな」と感じやすくなります。
そのまま中2に行くとどうなる?
でも、この「なんとなく大丈夫」が続いたまま中2に進むと、
- 部活は中2が中心
- 行事も本格化
- 友達との時間も増える
いわゆる「中だるみ」と言われる状態に入りやすく、ここで学習習慣が崩れてしまうケースは少なくありません。
楽しい時期でもありますが、勉強のリズムまで一緒に崩れてしまうと、立て直すのが大変になるのも事実です。
▷「うちはもう完全に勉強しなくなってしまった…」という場合は、こちらの記事も役立ちます。
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中2からでも間に合う!勉強習慣がゼロの子に効いた3つの復習ステップ
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だからこそ、中1の冬〜春は「整える時期」

この時期に意識したいのは、厳しく言ったり、本人がやる気がないのに塾を押し付けたりなどして勉強量を一気に増やすことではありません。
大切なのは、今後の勉強の「基礎体力」をつけるための準備運動です。
勉強を増やすより、リズムを作る
勉強の内容よりも、まずは生活リズムを見直すことが成績アップにつながります。
- 夜型になりすぎていないか
- 平日と休日で生活リズムが大きく崩れていないか
- 勉強する時間帯がある程度決まっているか
こうした「リズム」が整っているだけで、中2以降の勉強はかなりやりやすくなります。
親は「うるさく言わない」のがコツ
この時期は、ガミガミ言うより、上手に子どものやる気を出せるよう効率の話として伝えるのがおすすめです。
たとえば、こんな感じ。
- 「今ちょっとだけでも頑張っておくと、あとがラクらしいよ」
- 「中2になってから大変になると、部活も遊びもできなくなるよー」
このような言い方のほうが子どもも受け取りやすいことが多いです。
今はまだ、本人に合う勉強のやり方やペースを試行錯誤できる余裕のある時期。
ここでリズムを作っておくことが大切です。
塾や冬期講習は今すぐ決めなくていい|中1の判断ポイント
中1の冬〜3学期に、無理に塾や講習に通わせる必要はありません。
この時期は、「行く・行かない」を決める時期ではなく、判断材料を集める時期と考えて大丈夫です。
- 家庭学習で足りているか
- どこが苦手なのか
- もし行くなら、いつからがよさそうか
こうしたことを整理しておくだけでも、春や中2スタートで慌てずに済みます。
▷「講習を受けないとまずい?」と迷っている方は、判断の考え方をこちらでまとめています。
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まとめ|中1の冬から整えれば、中2以降がラクになる

中2になってから、中1・中2の内容をまとめてやり直すのは、どうしても負担が大きくなります。
一方で、中1の今なら、1年分だけ。
時間も量も、まだコントロールできます。
- 学習の土台を整える
- 生活と学習のリズムを作る
- 中2の学習に入りやすくする
完璧を目指す必要はありません。
でも、土台だけは今のうちに。
中1の冬〜春をどう使うかで、その後の中学生活は、かなり変わってきますよ。
まずは「中1の内容で、あいまいなところはどこか」を一緒に整理するところから始めてみてください。