
中1の夏休み、うちの子は結局あんまり勉強しなかったなぁ
2学期からちゃんと授業についていけるのか心配…
「まだ中1だし、受験なんて先のこと」
そう思っている方も多いかもしれません。
でも実は、中1の2学期こそが“これからの成績の土台”をつくる大事な時期なんです。
1学期は内容が比較的やさしく、通知表も「思ったより良かった!」と感じたご家庭も多いはず。
ところが、2学期に入ると学習内容が一気に本格化。
部活動や友達との関わりも増えて、「勉強との両立」が大きなテーマになってきます。
さらに中間・期末の2回のテストがあり、成績にも大きく影響する学期。
ここで気を抜いてしまうと、後で巻き返すのが大変になってしまいます。
この記事では、中1の2学期をどう過ごせば成績が安定し、今後につながる学習習慣を育てられるのかを、塾講師&母としての経験からまとめました。
ぜひご家庭でのサポートのヒントにしてくださいね。

中1の2学期に成績が下がりやすい理由
中1の2学期は「生活も勉強も慣れてきた時期」。
それだけに気がゆるんでしまい、成績が下がりやすいタイミングです。
1学期は「初めての中学校生活」で緊張感があり、宿題や提出物もがんばれた子が多いでしょう。
でも2学期は行事や部活動が本格化し、「今日は疲れたからまあいいか」と思う日が増えてきます。
さらに学習内容も1学期より一段階レベルアップ。
英語では一般動詞とbe動詞の区別、数学では方程式や比例・反比例など、「つまずきやすい単元」が次々と登場します。
ここで理解があいまいなまま進んでしまうと、どんどん差が広がってしまうんです。
実際によくある中1のつまずき例

「1学期はけっこう点数がとれていたのに、2学期に急に下がった」という声は本当によく聞きます。
例えば英語。
1学期は「I am~」「This is~」などの簡単な文が中心でしたが、2学期になると動詞のルールが一気に増えます。
「三単現のs」「疑問文・否定文」などで混乱し、ケアレスミスが連発する子も少なくありません。
数学では、文字を使った方程式に苦戦する子が増えます。
暗算や感覚で解けていた問題が通用しなくなり、途中式を丁寧に書く習慣がない子は特に苦しむところです。
さらに部活や友達関係が楽しくなって、机に向かう時間が減るのも中1あるある。
親から見ても「なんか1学期より勉強しなくなったな…」と感じる時期かもしれません。
親ができるサポート(勉強習慣編)
この時期に大事なのは、「中2・中3につながる学習習慣」を作ってあげることです。
まずは「やるのが当たり前」を定着させること。
- 宿題は必ずやる
- 小テストはしっかり対策する
- 提出物は期限前に出す
こうしたことは当たり前に思えるかもしれませんが、実際にはできていない子も多いものです。
そして一度サボり癖がつくと、後から直すのはなかなか難しいのが現実です。
最初から完璧でなくても大丈夫。
少しずつでも中1のうちに習慣にしておけば、のちのち「勉強なんてやりたくない!」と拒否することがぐっと減ります。
また、英語や数学の基礎は毎日の反復が必要。
英単語の暗記や計算練習を「短時間でもいいから毎日やる」ことをサポートしてあげてください。
例えば、夕食前の10分だけ一緒に単語テストをするとか、親子で確認する仕組みにすると続きやすいです。
親ができるサポート(生活・精神面編)
中1の2学期は、体力的にも精神的にもまだまだ未熟。
だからこそ「無理なく続けられる環境」を整えてあげることが大切です。
部活や行事で疲れている日は、長時間の勉強を求めすぎないこと。
「今日は英単語だけでOK」「教科書を音読するだけでいいよ」と、ハードルを下げてでも習慣を切らさないことが大事です。
また、子どもが「今は遊びたい」「部活をがんばりたい」と思う気持ちを否定しないこともポイント。
頭ごなしに「勉強しなさい」ではなく、「両立できるように工夫しようね」と寄り添う声かけを意識しましょう。
中1の2学期は“基礎固め”のチャンス|親ができる最後のひと押し

中1の2学期は、学習内容も生活も一気にステップアップする時期。
ここで気を抜くと成績が下がりやすい反面、この時期に習慣をつければ中2・中3がぐっとラクになります。
親としてできるのは「毎日の当たり前をサポートすること」と「無理のない環境を整えること」。
まだ親の言葉が届きやすい中1のうちに、学習習慣の基礎を固めておけば、後々大きな差につながります。
受験はまだ先だからこそ、焦らず、でも見逃さず。
2学期を“学習の土台づくりの期間”として親子で乗り切っていきましょう。