
中3受験生の夏休みってすごく大事って言われてるけど、
実際になにをどうやればいいのかわからない…
中学3年生の夏休み。
受験生としての意識を持ってほしい時期だけど、肝心の子どもはまだのんびりムード…。
「このままで間に合うの?」「何から手をつければいいの?」と不安になるのは、むしろ親のほうかもしれません。
でも、ここで一番大切なのは“焦らずに現実を見る”こと。
そして、そこから逆算して「じゃあどうするか?」を決めていくことです。
この時期に親ができるのは、「今の地点を正しく知り、そこからのルートを一緒に考えること」。
この記事では、塾講師・母親としての経験から、中3の夏に意識したい3つの立て直しポイントをまとめます。

志望校との“距離感”をつかむ|現実を直視する夏
夏は、高校見学や説明会が増えるタイミング。
情報収集にもってこいの時期です。
でも実はこの見学、
- 志望校が「かっこよすぎた」
- 偏差値が届かなそうで一気に落ち込んだ
- 「この学校じゃなきゃダメ」になってしまった
…というように、むしろモチベーションが下がってしまうケースもあります。

高校まで行ってすごく気に入ったのに「頑張っても届かない」ってわかると、
けっこう落ち込むのよね
だからこそこの時期は、「志望校との距離を測る」目を持つことが大切。
Vもぎなどの模試、1学期までの内申、もし英検などがあるならそれも含めて、「いまの自分がどこにいるのか」を親子で把握しておくと、目標設定も現実的になります。
「頑張れば届く」ラインなのか、「あと1ランク下を狙うべき」なのか。
夢を見るのはいいけれど、実際に合格できる学校を見極めていくのが、ここからの受験戦略です。
勉強体力がない子には「まず家庭学習の習慣づくり」

夏休みは時間がある分、「塾で何時間も勉強させたい」と思う親御さんも多いでしょう。
でも、家でほとんど勉強してこなかった子に、いきなり毎日何時間もの勉強をさせるのはかなりハードルが高いです。
- とりあえずワークを開いてみる
- まずは30分だけ
- 塾の宿題を家で終わらせる
こんな風に、“勉強体力”を少しずつつけていくことが、夏の家庭学習ではとても重要です。
リビングでの学習スペースづくりや、毎日のルーティンにちょっとだけ勉強を組み込むなど、親のちょっとした工夫も大きな助けになります。

うちは朝ごはんのあとに10分だけって決めたら、意外と続いてる!
夏休みの過ごし方のポイントはこちらの記事に詳しく書いてあります
内申アップは“1学期の弱点補強”がカギになる
2学期の成績を上げたいなら、1学期のつまずきや課題をこの夏に補っておくことがとても大切です。
- 数学の計算ミスでたくさん点を落とした
- 英語の文法で曖昧なところがある・単語のスペルミスが多い
- 理科や社会の暗記系が抜けていた
このような部分は、2学期の学習内容ともつながっているため、今のうちにしっかり補強しておくことで次のテストに備えることができます。
ただし、内申は劇的には上がりません。
あと1つ・2つ上がればラッキーくらいの気持ちで、落ち着いて戦略的に科目を選ぶことが必要です。

うちは「副教科で1つでも上げる!」って決めて、提出物に力を入れてたよ
学年ごとの復習ポイントはこちらの記事でくわしく紹介しています
親ができるのは「きっかけづくり」と「冷静な応援」

この時期、子どもたちは表向きやる気がなさそうに見えても、心のどこかでは「やばいかも…」と思っている子が多いです。
でも、その“きっかけ”を自分でつかむのは難しい。そこで、親のサポートが必要になります。
- 高校見学の提案をする
- 模試の申し込みをしてみる
- 「この塾気にならない?」と投げかけてみる
など、直接「勉強しなさい」と言うのではなく、動き出せるような“きっかけ”をそっと用意することが、親の大事な役目です。
また、うまく進まないときでも「じゃあ次どうする?」と一緒に考える姿勢が、子どもを追い詰めずに支える力になります。
塾の夏期講習についてはこちらの記事で
まとめ:夏は“焦り”を“行動”に変えるタイミング
中3の夏は、「がんばらせる時期」ではなく「戦略を立て直す時期」。
- 志望校との距離感を知る
- 勉強習慣・勉強体力をつける
- 内申を少しでも上げるための準備をする
焦りをそのまま子どもにぶつけるのではなく、「どう動けばいいか」を一緒に考えていくスタンスが大切です。
焦らず、でも止まらず。この夏を、前に進むきっかけにしていきましょう。