
中3の1学期って、子どもに“受験生”の自覚がまだない気がする…
「春のうちに内申アップの準備をしておけばよかった」
そんな後悔、私は何度も耳にしてきました。
中学3年生の春は、部活、行事、塾、志望校選び、そして内申対策…やることが山積みです。
それに加えて、子どもはまだまだ成長途中。反抗期ややる気の波もあって、親もどう関わればいいのか迷ってしまいますよね。
私も子ども2人の受験を見守ってきましたが、春は特に「見えない努力」が大事だと痛感しました。
テストの点だけで決まるわけではない内申点。
だからこそ、家庭での小さな習慣や準備が、通知表にじわじわと効いてくるんです。
今回は、塾講師として、そして都立高校に子どもを送り出した母としての経験から、「中3の春に家庭で仕込む“見えない努力”」について、リアルにお伝えしていきます!

そもそも内申ってどう決まるの?テストの点だけじゃない“評価の落とし穴”
「頑張ったつもりだけど、通知表が全然上がらないなあ」
そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
特に中3の内申は、志望校を決めるうえでも重要な判断材料になりますが、テストの点数だけで評価がつくわけではありません。
内申は「学習のようす」「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能・知識」など、教科によって細かく基準があります。
でも、実際には授業への取り組み方や提出物の管理、普段の生活態度など、積み重ねの姿勢そのものが大きく影響してくるんです。
特に中3の1学期は、新しい担任や先生との関係がスタートする時期。
第一印象は、内申にもびっくりするほど影響します。
「この子はきちんとしてるな」「ちょっと心配かも…」という印象が、授業中の見え方や評価にもつながっていくのが現実です。
だからこそ、今こそ“見えない努力”を家庭で支える時期なんです。
中3の春はとにかく忙しい!家族全員、気づけば“バタバタ沼”
中3の春って、ほんっとーーーーに忙しい!!
部活は引退目前で練習も本気モード。運動会の準備や係活動も始まり、学校行事も盛りだくさん。
そのうえ、英検や漢検の案内が配られ、学校見学の予定を立て始める時期でもあります。
家庭でも「そろそろ志望校のこと考えないと…」「でもまだ本人がその気じゃない…」と、もやもやがつのる季節。
そんな中で、子どもがプリントを出さない!何も言わずに寝ちゃう!ノートがない!
気づけば親も疲れてるのに、地味にやることは山積み…。
この“バタバタ沼”、ほんとに体力と心力を削ってきます…。
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通知表に効く“見えない努力”を、家庭で少しずつ仕込んでおこう!

「提出物を出す」「授業態度を整える」「忘れ物をしない」——
内申を上げるには、テスト以外の“あたりまえ”がちゃんとできてるかが問われます。
でも中3って、体も心も揺れ動く時期。
まだ自分で全部を管理するのは難しいからこそ、家庭の支えが超・重要なんです。
🧒子どもが意識できる“内申アップ行動”:
- 教科書・ノート類は科目ごとに整理しておく
- 連絡や行事のプリントはもらったらすぐ親に渡す or メモに残す習慣をつける
- 体操服や習字道具など、副教科で使う忘れやすい持ち物は、定位置で管理
- 宿題が大変なときは、眠気や疲れと相談しつつ計画的に!
👩👧親ができる“サポート術”:
- ノート・筆記用具は“余ってもいいから”多めに買っておく
- 定規・コンパス・ファイルなど受験に必要な道具を早めに用意
- Amazonやヨドバシなどネット通販での買い足しが最強!(早くて安い)
- 「今日学校で何があった?」の一言で情報漏れを防ぐ
こういう地味な積み重ねが、先生の見る目にも、子どもの安心にも、確実に効いてくるんです!
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「親がそこまでするの?」と思われそう?——でも今だけは“仕込みの時期”
「それって本人がやるべきでしょ?」という声もあると思います。
確かに、子ども自身が身につけるべき力。でも、それができるようになるには“経験と余裕”が必要です。
中3の春って、まだまだ「やらされ感」で動いてる子も多い時期。
反抗期もあったり、無気力だったりで、声かけにも苦労しますよね。
それでも、親がやれることはやっておく。あとは見守る。
そういう“背中の支え”が、後々ちゃんと効いてくるんです。
親だって忙しい。だから全部やる必要なんてない。
必要なときに、必要な分だけ、サッと手を貸せる態勢を整えておく。
それが今の時期、一番リアルで、一番やさしい家庭のあり方だと思っています。
志望校の話を“現実”として見せたら、やる気につながった

中3になると、志望校の話がいよいよ現実味を帯びてきます。
でもここ、兄妹でまったく違いました。
息子はとにかく無関心。「志望校?よくわかんない」「行けるとこでいい」そんな感じ。
でも、それだと目標がないまま1学期が終わってしまう…!
だから、私はひとまず「ここなら通いやすいし、雰囲気も悪くないかもね」と、一つ仮の目標校を設定。
「そこに行くには、今の内申+〇が必要なんだって」とだけ伝えました。
これが、少しずつ本人の頭に“内申=自分に関係あること”として入っていったように思います。
一方で、娘は学校見学にめちゃくちゃ意欲的!
二人でネットを見ながら予定を立てて、「ここもいいね」「文化祭行ってみたいね」と話すうちに、
「あと〇点内申上げればここ行けるかな?」と、自分から考えるように。
子どものタイプはさまざま。
でもどちらにも共通して言えるのは、目の前のことと志望校をゆるくつなげてあげることで、意識が少しずつ変わっていくということでした。
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✨まとめ:春の“見えない努力”が、2学期からの安心につながる!
春は本当にやることが多くて、親も子も余裕がなくなりがちです。
でもだからこそ、今のうちに家庭でできる“仕込み”をしておくことが、内申アップにつながります。
派手なことをしなくてもいい。
ノートを余分に用意しておく、道具を整えておく、提出物を一緒に確認する。
そんなちょっとした準備が、子どもの「ちゃんとしよう」という意識を支えてくれます。
反抗期で言うことを聞かなくても、やる気が見えなくても、大丈夫。
親ができることを淡々と続けて、環境を整えてあげること。
それが、受験に向けての第一歩です🌸