家庭学習

やる気ゼロでも大丈夫!中3男子を“見守りながら”伸ばす親のマイルール7選

スマホばっかりの中3男子 どうやって受験乗り切る?

中3の息子、受験生なのに全然勉強しないでゲームやYouTubeばっかり…
本当にこれで高校に行けるのかな

中3になっても、男子ってなかなか“受験生の自覚”が出てこないんですよね。
うちの息子も、毎日スマホ片手にゴロゴロ…。
勉強なんて、どこ吹く風。

「そろそろ受験生だよ?」という親の焦りをよそに、
本人は「まだいけるっしょ」とばかりに、のんびりモード。
「ほんとにこの子、受験する気あるの!?」と、不安は増すばかりでした。

でも、塾で見てきた男子たちも、だいたい似たようなもの。
どこのお母さんも、「受験生男子の自覚のなさ」には頭を抱えています。

だからこそ、親の関わり方がとても大切。
“叱り飛ばす”でも“放置する”でもない、ちょうどいい“ゆるサポート”が必要です。

今回は、そんな中3男子との日々のなかで、
私が実際にやってみてよかった「マイルール7選」をご紹介します。

はじめまして!塾講師として10年間、中学生の指導に携わってきました。
自分の子ども2人も、偏差値60以上の都立高校に合格!
家庭学習の力を信じて、親の関わり方や時短家事の工夫も発信しています。

男子中学生の後ろ姿の写真

マイルール①:親の期待を上げすぎない

中3男子は、できることと、やる気のバランスがとれません。
「この子、やればもっとできるのに…」って、つい思っちゃうんですよね。

うちの息子も、勉強はそこまで苦手ではなかったし、塾にもちゃんと通っていました。
でも、本人の内心は「勉強したくない」の一点張り。

それでも私は、「もっとできるはず」「やれば伸びる」と期待して、
ついつい高めの目標を押しつけてしまっていました。

結果、本人はやらされ感でいっぱい。
やる気がますます下がっていくという負のスパイラルに…。

実感したのは、“今できていること”をまず認めてあげることが大事ということ。
「現状維持でも十分」と思えたら、親も少しラクになります。

今、そのままの息子を受け入れるのが大事なのね

マイルール②:提出物・ワークは死守!生活態度の土台はキープ

男子は、勉強そのものよりも、まず“出すべきものを出す”という部分でつまずく子が多いです。
テストの点はそこそこでも、ワーク未提出で内申ダウン…というのもよくあること。

うちでも「ワークどこまで終わった?」と聞くと

え、学校に置きっぱだから、わかんない

いつもこんな感じでした…

塾でも「忘れ物が多すぎて授業にならない男子」よく見かけました。

もちろん、どうしても苦手な子もいるけど、「締切を意識させる」「終わったページにチェックを入れる」「親子でカレンダー共有」など、“提出物の管理”だけでもフォローしてあげると、ぐっと安心材料になります

こんなやり方がオススメ

  • 塾のカレンダー・学校の提出予定を月ごとに書き出してリビングに貼る
  • 「ワーク今どれぐらい進んでる?」など会話の中で自然に聞く

提出物やワークなど、“やるべきことをやる力”をつけるには、家庭での声かけも大事です。
定期テスト前の声かけや関わり方はこちらの記事で詳しく紹介しています。

塾に頼るだけじゃ無理!家庭でできる成績アップの工夫
【定期テスト前の親の関わり方】“怒らず・責めず”で成績UP!塾講師ママが伝える効果的サポート法

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マイルール③:高校見学は“早めに&あえて夢見させる”

中3男子は、「まだ志望校なんてわからないよ〜」というテンションの子が多いです。
でも、現実を突きつけられるのが中3の秋とか冬では遅すぎます!

中3の夏休み、本人のレベルに合った高校に見学に行かせると…

こんな高校、オレ行きたくない!

でも、現実はシビア。
今の成績だと、そこしか選べない…なんてこともあります。
「2学期から頑張ればいいじゃん」では、内申はなかなか上がらないのが実際のところ。

なので、中1〜中2のうちから、サッカー部があるとか制服が好みとか、ちょっと“惹かれそうな高校”に見学に行っておくのがおすすめ!

「どんな学校なら頑張れそうか」って、実際に見ないとピンとこないのが男子という生き物…。

“行きたくない高校”を知るより、“行きたくなる高校”を先に見せる、これ、けっこう効きます。

こんなやり方がオススメ

  • 「文化祭見に行こう!」などイベントで誘う
  • 「サッカー部あるらしいよ」「◯◯先輩がいるんだって」のように、本人が食いつきそうなワードで釣る

高校を早めに意識するなら、中1からの塾選び・学習習慣のスタートも大切です。
中1のタイミングで塾や家庭学習をどう始めるかは、こちらの記事で詳しく書いています。

中1からつまづかないために親の選択がカギ!というタイトル画像
【新中1の親必見】塾っていつから通う?家庭学習の始め方と注意点まとめ

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マイルール④:やることは“見える化”で管理

口で言っても、男子の耳には届かない。
届いても“記憶に保存されない”…それが現実

なので、「やること」「締切」「やる場所」などを“見える化”するのが鉄則です!

  • やるべきことリストを机に貼る
  • 提出物カレンダーを冷蔵庫にペタ
  • 「ここがテスト範囲」という付箋をワークに貼る

…などなど、目に入るところにわかるように表示しておくのがおすすめ。

マイルール⑤:テンション上がる文房具を武器にする

文房具の写真

中3男子の「モチベどう上げるか問題」、ありますよね。

うちの場合、「文房具でテンションを上げる」という苦肉の策に出ました。

ちょっと良いシャーペン、名前入りボールペン、推しカラーの文具セット…。

意外にも男子は「自分専用」に弱い!
「このペン、オレ専用」ってなると、ちょっと大事に使ったりするんです。

「やらされ感」じゃなく「ちょっとだけ気分が上がる」アイテムがあると、ほんのちょっと前向きになれるきっかけにはなりますよ。

こんなやり方がオススメ

  • 名前入りシャーペンなどを「たまたま見つけたんだけど、使う?」くらいの温度感で渡す
  • 「塾に持っていくバッグ、好きなの選ぶ?」など興味がありそうなものを買ってあげる

モノで釣って少しでもやる気になってくれるなら安いものかも!

マイルール⑥:塾に全部は頼らない。家庭との連携がカギ

塾に通ってる=安心、ではないです。
むしろ塾は「やる気がある子向け」に設計されてることが多く、
やる気ゼロ男子は、ただ座ってるだけ、なんてこともザラ。

もちろん、先生が気づいて声をかけてくれることもありますが、
本当に大事なのは、塾での様子を家庭と共有すること

「最近、授業中の集中がイマイチみたいです」と言われたら、
「家でもそうなんですよ〜」と軽くつなげる。
そこから「じゃあ勉強時間を固定しましょうか」みたいな形に持っていく。

家庭と塾の“チーム戦”にしておくと、本人にも「見られてる感」が生まれて、
ちょっとずつ意識が変わってきたりしますよ。

塾に通えば安心…と思いがちですが、実は成績が伸びない子もいます。
塾と家庭のバランスについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

塾=安心ではない。成績UPの鍵は“家庭学習”だった!
塾で伸びない…それ、家庭の“見えない落とし穴”かも?

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マイルール⑦:監視はしつつ干渉しすぎない!

机の上のノートやテキストの画像

これが、一番大事かもしれません。

中3男子って、反抗期ということもあり本当に親の手を離れたがってる時期です。
でも、まだまだ幼いから放置も心配…。

じゃあどうするかというと、「距離をとりつつ見守る」スタンスを保つ!

うちはスマホにGPSをつけてたけど、ルールは「位置情報は見るが、文句は言わない」でした。
息子も「一応監視されてるけど、自由はある」と思ってたのか、むしろちゃんと自制してた印象です。

あと、塾の帰りに友達と自販機で飲み物を買い、畑の横でだべって帰ってくるっていう謎ルートが定番だったんですが、それが彼にとっての息抜きであり、塾を続ける理由だったかもな〜と思ってます。

親がちょっとゆるめたら、逆に本人がちゃんとし始めることってあるんですよね。
「信じる」ってのは、「見ないこと」じゃなくて「ある程度仕掛けて、任せること」なんだな〜って実感しました。

男子って、ある日ふと成長する瞬間があります。
それが中3の冬かもしれないし、大学生になってからかもしれないし、はたまた30歳かもしれない。

いつか来るその日まで、ママのメンタルを保つことこそ、最大のサポート!
これは本当に心からそう思います。

受験期も“ちょうどいい距離感”で

中3男子が受験生になったからといって、すぐに変わるわけじゃありません。
やる気がない、スマホばっかり、勉強しない…。
でも、そんな子でも、ちゃんと受験を乗り越えることはできます。

そして、親が「どう見守るか」で、子どもの安心感はぐっと変わります。

イライラして当たり前。心配して当然。それでも一緒に歩いていけば、きっと道は開けます。

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ryoko221

家事・育児の効率化をテーマに、暮らしをラクにするアイデアを発信中。 主婦ライターとして教育・子育て分野でも執筆しており、実体験にもとづいたレビューが得意です。

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